関西サイバーセキュリティ・ネットワーク事務局※は、2025年3月6日(木)、大阪市内の会場にて、大阪商工会議所と共催で「サイバーインシデント演習in大阪」を開催し、47名の方にご参加いただきました。この演習は、主に中小企業や団体等の経営層、セキュリティ責任者及び情報システム運用担当者の方等を対象としており、昨今のインシデント事例及びその対応策について学習し、擬似的なインシデント発生時対応手順を体験していただくことにより、自組織内の基本方針やルール等について考えていただく契機とすることを目的としています。
開催に先立ち、近畿総合通信局の藤田局長から「本演習で得た知見はご自身の内に留まらず、ぜひ自組織内で共有、議論等していただき、ご活用いただければ幸い」と開会の挨拶がありました。
講師の株式会社川口設計 代表取締役の川口 洋 氏より、「サイバー攻撃から事業を守るためにやるべきこと」についてご講演いただきました。昨今脅威となっているインシデント事例などを紹介しながら、サイバーセキュリティの重要性、サイバー攻撃による被害拡大を最小限にとどめるインシデント対応の流れ等を解説していただきました。
引き続き、川口氏が講師となり、パソコンを使用した実機演習として、業種が異なる4から5人のグループに分かれて、各グループに配置されたパソコンに入っている5種類のファイルについて、サイバーセキュリティ上の問題点や、取扱いに際して留意するポイント等を考える演習を行いました。
「セキュリティ事件・事故発生時の効果的な対応について〜ランサムウェアの脅威〜」と題した机上演習を行い、各グループでインシデント対応を擬似的に体験していただきました。インシデント発生から対応の検討、対応に関する報告までのサイクルを各グループで話し合っていただき、参加者同士の活発な議論が展開されました。
本イベントでは、参加者が、サイバー攻撃への実践的な対応について講義や活発な議論をとおして理解を深めるとともに、名刺交換等をとおして横の繋がりも構築されていました。
アンケートでは、「大変わかりやすく、楽しいセミナーだった。」、「後半の実機演習、ディスカッションは秀逸で学びが多かった。」といった回答をいただきました。
近畿総合通信局では、今後も関係機関と連携して、地域のサイバーセキュリティ対策の周知・啓発に取り組んでまいります。