新春年頭のご挨拶

平成28年1月4日

　平成28年の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。

　昨年は、様々なニュースがありました。ノーベル賞受賞やスポーツでの国際的な活躍など、人々の長年の努力が花開いた嬉しいニュースに接することができた一方で、最も強く感じましたのは、世界全体、そして各地域が大きな変化の中にあるということです。ICT（情報通信技術）は、仕事や生活においてずいぶん浸透し、活用されています。それを様々な変化の中でどのように活かすことができるか、しっかり取り組んでいきたいと思います。

　東北総合通信局では、「ICTで活気ある東北のまちづくり」をスローガンに掲げ、東日本大震災の被災自治体が抱える課題をICTの活用により解決し復興を着実に推進するとともに、より安心・安全なくらしの確保、元気なまちづくりの推進、ひとにやさしいICT環境の整備など、東北地域の発展に向けた取り組みを進めてまいります。

　東日本大震災からの復興は着実に進展しつつも、未だ多くの被災者の方々が震災前の生活に戻ることができていないという現実があります。本格化する防災集団移転などの復興まちづくりに合わせた情報通信基盤の円滑な整備、漁業用海岸局の整備など、復興支援を進めてまいります。そして、災害時の通信・放送網遮断を回避するため、ネットワークの強靱化、災害放送実施体制の強化、災害情報共有システムの普及促進、各種訓練への参加など、一層の安全性・信頼性の向上を進めるとともに、元気なまちづくりのためにICTの利活用と先進的な事例紹介、研究開発の促進などを進めてまいります。また、安心してICTが利活用できるよう、セキュリティや情報リテラシーの啓発活動やその講師の育成などを進めてまいります。

　本年も、東北総合通信局職員一丸となって、東北の活気あるまちづくりにまい進する所存ですので、皆様からのご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

東北総合通信局長　岡野　直樹