新局長就任のご挨拶

令和5年7月26日

東北総合通信局長 中沢 淳一

【東北総合通信局長 中沢 淳一】

 
 7月7日付けで東北総合通信局長に就任いたしました中沢 淳一です。

 冒頭、この度の秋田県における大雨により亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方にお悔やみを申し上げます。また、被災された方々にお見舞い申し上げます。

 前職では、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)で理事、執行役等を務めておりました。地方局勤務は初めてとなります。
 NICTでは、経営企画、広報、オープンイノベーションなど担当し、特にBeyond 5G/6Gについて、世界市場における日本の巻き返し、失地回復を目指して研究開発を支援する制度の立ち上げ等に携わりました。
 出身は宮城県仙台市ですが、業務に関する面では特別詳しくありませんので、これから東北6県を訪問し地域の状況を把握することで、東北地域の発展にICTを通じて貢献してまいりたいと思います。

 東北総合通信局長として取り組みたいことは、次の3点です。

1 東日本大震災からの復興・創生と大雨や地震などの災害対応
2 デジタル田園都市国家構想の実現を目指したICTのインフラ整備と地域課題解決の推進
3 適正な公務の執行、公務員倫理の遵守
 
 まず、東北地方は地震をはじめ自然災害が多い地域です。先日は秋田県において、記録的な大雨により、河川の氾濫やそれに伴う停電・断水などの被害が広域にわたり発生しました。
 こうした自然災害はどこで起きてもおかしくないため、平時から災害が起きたときの対応を想定し訓練を行うことで、体が自然に動くようにする必要があります。大事なことは、想像力を働かせる、基本的な所作として体に覚えさせることだと考えております。
 また災害発生時には、地方公共団体、通信・放送事業者などの関係機関と連携して、被災情報の収集、共有を着実に行い、こちらから通信機器等の貸与といった支援を提示していくプッシュ型の支援を心がけたいと思います。
 
 次に、デジタル田園都市国家構想についてですが、総務省で策定された「デジタル都市国家インフラ整備計画」で示された目標達成に向けて、総務省をはじめとする様々な支援策を活用し、着実に進めて行きたいと思います。
 携帯電話(4G)の人口カバー率、光ファイバの整備率については、東北は全国平均に比べて遜色なく進んでいると考えています。5Gについては東北の状況をしっかりと見極め、必要な働きかけ等を行っていきたいと思います。
 また、ICTを活用した地域課題の解決も重要と考えております。当局では、地域課題を把握し、その解決に繋げる取組みとして「ICTの活用による地域課題解決に向けたマッチング」という施策を実施し、地方公共団体から募った地域課題と、それに対する企業等からのソリューションの提案をマッチングさせる取組みを行っています。今年度は、よりきめ細かいニーズにも応えることで、ICTのインフラ整備とICTによる地域課題解決を車の両輪で推進していきたいと思います。
 福島県については、特定復興再生拠点区域の避難指示解除により住民の帰還が進められておりますので、関係の地方公共団体と、相談させていただきながらICTインフラの整備に取り組んでまいります。

 なお、こうした中で、私どもの支援策や活用事例がまだまだ知られていないところもあるかも知れませんので、それらの周知・広報も工夫し皆様にも届くよう取り組んでまいります。
 
 3点目として、公務員は公私ともに法令遵守が求められております。国民の皆様から厳しい目で見られていることを常に意識しながら、私自身も含め、職員一人一人にも適切に取り組むよう日頃から徹底を呼びかけていきたいと思います。

 ICTを通じて、東北地域に住まわれている方、働いておられる方の幸せと安心に、少しでもお役に立てればと考えております。
 今後とも、皆様からご指導・ご鞭撻をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

連絡先

 東北総合通信局
 総務部企画課
 TEL 022-221-0638

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