「自治体CIO育成地域研修」を開催

　東北総合通信局（局長：柳島 智）は、10月31日（月）から11月1日（火）までの2日間、一般財団法人全国地域情報化推進協会（通称：APPLIC）との共催により、岩手県盛岡市において、「自治体CIO育成地域研修」を開催しました。

　この研修は、情報政策・デジタル化推進関連部署等の職員を対象に平成25年度より実施しているものです。本年度は、デジタル社会の実現に向けた重点計画や自治体DX推進計画、改正個人情報保護法などを踏まえ、データ利活用がより一層推進される現在の状況の中で地方自治体がどのように情報化を進めていくべきかについて研修を行い、岩手県や近隣市町村の職員13名の参加がありました。

　この研修では、講師の株式会社日本コンサルタントグループの高村室長から、地方公共団体の情報システムやデータ利活用状況の変遷、自治体DX推進計画の政府計画内での位置付けや関連法規、自治体が今後対応を求められる主な事項、自治体DX推進計画やアクションプランの策定にあたっての考え方、情報連携を見据えた業務の全体最適化への取組方、ITガバナンスを強化するために考慮すべき事項、マイナンバーの活用に伴う安全管理措置の進め方、地方公共団体情報システム標準化基本方針を踏まえた調達仕様書の作成やコストの適正化の方法など、情報化に関する幅広い分野についての講義が行われました。

　さらに、講義で得た知識を定着させ、実業務で活用できるように「デジタル化に係る問題共有と分析」及び「これからの課題対応における取組事項の整理」をテーマとした実習をグループワーク形式で実施しました。実習では、課題構造図を用いてデジタル化に関わる問題を抽出・整理していく一連のプロセスを実践していただき、参加者からも好評を頂きました。

　東北総合通信局では、今後も地方自治体における新たな情報化推進のための取組を支援してまいります。