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「SPARK! TOHOKU 2025 Startup Pitch」を開催

令和7年12月19日

　東北総合通信局（局長：新田隆夫）は、令和7年12月5日（金）午後1時から仙台市で「SPARK！TOHOKU 2025 Startup Pitch」を開催しました。
　
　このイベントは、東北地域から革新的な技術やアイデアを有するICTスタートアップを創出することを目的に、平成27年度から毎年度開催しています。起業を目指す学生や若手起業家を対象に、ビジネスプランを競う場を提供するとともに、ICTメンターによるプロの視点からのブラッシュアップ支援、事業化促進の機会、協賛企業とのマッチングの場を設けています。また、総務省と国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）が全国規模で開催する「起業家甲子園」・「起業家万博」の東北連携大会としても位置づけられており、NICT賞（最優秀賞）を受賞したチームは、令和8年3月10日（火）・11日（水）に東京都内で開催される「起業家甲子園・起業家万博」の出場権を手にすることができます。

　今年度は、学生部門（起業家甲子園対象）では午前中に実施した予備ピッチを勝ち抜いて出場権を得た1者を含む4者、若手起業家部門（起業家万博対象）では4者が出場し、計8者がそれぞれのビジネスプランについて、実現性や独創性に加え、事業化に向けた強い意欲が伝わる発表を行いました。

「出場者」及び「審査結果」は、以下のとおりです。

【出場者】（団体名、発表者名、ビジネスプラン名）＊敬称略
〇学生部門

仙台高等専門学校「杜のシカシカ」梅津彩果「Properio AI AI活用による歯の磨き残し可視化システム」
会津大学「株式会社StoD」能勢航羽「Gittyどんな場所にいてもコードで評価される世界へ次世代エンジニア評価・予測プラットフォーム」
国際教養大学「BearBell」服部悠大「安全から始まり共生へ－動物目撃情報共有システム「クマップ」」
福島大学大学院弓田隆仁「NaFT カーボンクレジットを誰もが使える世界へ」（予備ピッチから出場）

〇若手起業家部門

株式会社築五十嵐理香「建設のプロセス革新 3D CONSTRUCTION PRINTING」
株式会社LaboRobo 奥山彪太郎「エンジニア不要。研究者が実験自動化装置を組み立て、運用できるラボクラフト。」
Tonalyca株式会社佐藤一宏「Tonalyca Voice Intelligence Platform」
株式会社AILE 下川大輝「日常に溶け込む健康診断－フレイル予測AIによる身体機能の可視化」

【審査結果】（賞名、発表者名）＊敬称略

賞	学生部門受賞	若手起業家部門
NICT賞	国際教養大学　服部悠大	株式会社築　五十嵐理香
東北総合通信局長賞	仙台高等専門学校　梅津彩果	株式会社LaboRobo　奥山彪太郎
仙台市長賞	会津大学　能勢航羽	株式会社LaboRobo　奥山彪太郎
EO North Japan賞	福島大学大学院　弓田隆仁	株式会社築　五十嵐理香
YUI NOS賞	仙台高等専門学校　梅津彩果	株式会社築　五十嵐理香
NTTドコモ賞	会津大学　能勢航羽	-
KDDI賞	仙台高等専門学校　梅津彩果	-
三菱UFJ銀行賞	-	株式会社築　五十嵐理香
生活協同組合連合会コープ東北サンネット賞	仙台高等専門学校　梅津彩果	株式会社AILE　下川大輝
JICT賞	-	株式会社AILE　下川大輝

　最優秀賞であるNICT賞は、学生部門では国際教養大学の服部さん、若手起業家部門では株式会社築の五十嵐さんが受賞しました。
　NICT賞を受賞された2者は、NICTが選定するICTメンターによるビジネスプランのメンタリングを受け、来年3月に東京で開催される「令和7年度起業家甲子園・起業家万博」（全国大会）に出場します。
　さらに、学生部門でNICT賞を受賞された国際教養大学の服部さんは、来年2月に実施される「シリコンバレー起業家育成プログラム」（シリコンバレーブートキャンプ）にも参加する予定です。東北から出場する2チームの活躍を期待しています。

　出場者の方々からは、「今回のピッチを通じて、東北地域の皆さまとのつながりが深まり、今後の事業展開に大きな励みになった」、「審査員の方々からのコメントを通じて、新たな学びや気づきを得ることができ、さらなる事業発展に向けて精進したい」、「当日はピボットに悩んでいた時期でもありましたが、メンターの皆様のおかげで原点に立ち返ることができた」といった声が寄せられました。
　審査員の方々からは、「東北の起業家レベルもぐんぐんと上がってきていると実感している」との評価がありました。
　観覧の方々からは、「熱意とピッチのレベルの高さに感銘を受け、大変勉強になった」、「社会課題の解決に向けた参加者の思いを聞き、心強く思った」、「熱意あふれる登壇者の皆さまに、東北・日本の明るい未来に期待を抱いた」などの感想をいただきました。

　東北総合通信局は、今後も東北地域のICTスタートアップの創出に向けた支援や人材育成を通じて、地域振興に取り組んでまいります。