調 停 委 員 長 談 話
当調停委員会は、本日、スパイクタイヤ粉じん被害等調停申請事件の第5回調停期日を開催し、当事者双方に対し、昭和65年12月末日限りスパイクタイヤの製造を中止し、昭和66年3月末日限り同タイヤの販売を中止する旨の調停案を提示したところ、双方がこれを承諾し、本件調停が成立いたしました。
当委員会といたしましても、当事者双方の熱意と互譲の精神により本調停が成立したことに、深く敬意を表するものであります。
なお、本件紛争にかかるスパイクタイヤによる粉じん発生を防止するためには、本調停により成立した製造・販売の停止のみでは必ずしも十分とはいい難く、輸入タイヤ等を含めたスパイクタイヤ全体の使用規制等今後とも引続き検討されなければならない問題が残されていると考えますので、本件紛争の社会性にかんがみ、広く皆様のご理解をいただきたいと思います。