北海道総合通信局は、令和2年2月5日(水曜日)、函館アリーナ(函館市)において一般財団法人全国地域情報化推進協会及び北海道テレコム懇談会との共催により、地域情報化広域セミナー「デジタルネイティブが拓く北海道の未来」を開催しました。
デジタルネイティブとは、インターネットや携帯電話などデジタル環境が充実している環境の中で育ってきた若い世代を意味します。セミナーでは、デジタルツールを気負うことなく活用しながら、北海道各地で独自の活動をしている若手4名の報告を受けました。
当日の会場は、デジタルネイティブ世代だけでなく、若い感性から地域活性化のヒントを探ろうとする広い世代の聴講者で満場となりました。デジタルツールを使いこなしながら、むしろ対面でのコミュニケーションを重視して様々な人に働きかけていくバイタリティに、聞く側も元気づけられました。
印象に残った発言の一部を別紙にてご紹介します。
第2部では、開催地の函館に関わる人のインタビュー等の活動を行っている、『IN&OUT -ハコダテとヒト-』代表 阿部 光平(あべ こうへい)氏の進行で、行政の立場から白糠町 山田 雄大(やまだ たけひろ)氏と今金町 早坂 靖(はやさか やすし)氏のご参加をいただき、2組に分けて世代や組織を超えたトークセッションを行いました。
パネル1(阿部光平氏、山田雄大氏、須藤か志こ氏、原田啓介氏)
パネル2(阿部光平氏、早坂靖氏、和泉詩織氏、中西拓郎氏)
行政との関係性においては、公共性の高い活動で業務委託を受けて収入を確保する事例や、特産品があっても効果的な情報発信が苦手な行政側からのニーズもあり、両者がうまく交流・相互支援していく必要性が感じられました。行政としての公共性の確保と若手活動の独自性を活かすことには難しい部分もありますが、責任者に“やりきるぞという覚悟”があればうまくいくという前向きな発言もいただきました。
登壇者からも、ぜひ続きを開催してほしいとの発言もあり、Society5.0の北海道を作る主役たるべき若い世代の声を聞く機会、語り合う機会を、当局では時宜を捉えて再度設定していきたいと思います。