北海道総合通信局は、11月24日(水曜日)、札幌市内において「電波の安全性に関する説明会」を開催し、会場及びwebで80名の参加がありました。
私たちの身の回りには、携帯・スマートフォン端末、無線基地局、放送中継局など、電波を利用する多くの設備が存在します。これらの電波による人体への影響については、これまでの科学的見地と国際的整合性により策定された安全基準への適合が法令により義務づけられ、十分な安全性が考慮されています。
電波の安全性に関する正しい理解の普及を図るため、5G等の最新技術を含む安全基準の考え方と行政の取組について、工学分野の専門家と総務省担当者が説明を行いました。
【講演1】「電波の安全性に関する総務省の取組について」
総務省北海道総合通信局 電波監理部長 遠藤 鉄裕(えんどう てつひろ)から、電波防護指針と電波法令の枠組み、5Gの登場による改訂の内容等について、参加者から事前に寄せられた質問への回答と併せて説明を行いました。
北海道総合通信局 遠藤部長
【講演2】「身の回りの電波と電波防護指針について」
国立大学法人名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授 平田 晃正(ひらた あきまさ)氏から、電波の影響は周波数により異なり、刺激作用、熱作用のいずれかが支配的となること。人あるいは動物実験等により安全性を検証して、十分な安全係数を確保の上で国際的に電波の許容値が規格化されていること。電磁界のリスクと他のリスクの相対的大きさを理解することが重要であることなどについて、5Gに関する事項を中心に生物学的研究の調査も踏まえ、説明がありました。
名古屋工業大学 平田教授
<参考>
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「電波の安全性に関する説明会」を札幌市で開催 (令和3年10月25日 当局報道資料)