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電波有効活用セミナー〜ワイヤレスによるSociety5.0の実現〜を開催(2023.2.27)

2023年3月9日 掲載

 近畿総合通信局は、近畿情報通信協議会とともに、2月27日(月)にエル・おおさか(大阪市中央区)において、「電波有効活用セミナー〜ワイヤレスによるSociety5.0の実現〜」を開催しました。

 本セミナーでは、ワイヤレスによるSociety5.0の実現に向けた現状や課題等について理解を深めていただくため、ワイヤレス政策の最新動向や、より便利な社会を目指した持続可能な技術開発として取り組まれているワイヤレス電力伝送技術など、研究開発されている次世代ワイヤレスシステムを紹介しました。


近畿総合通信局 井上局長

 開催の冒頭、近畿総合通信局長の井上から、「大阪・関西万博が2年後に開催されるに当たり、未来社会のデザインを世界に発信する絶好の機会であり成長の起爆剤としての役割が期待されている中、当局としても次世代通信方式の社会実装、国際標準化を推進するためBeyond5Gの実現に力を入れております。」と挨拶がありました。

講演


総務省 豊嶋電波部長

 最初に、総務省総合通信基盤局 豊嶋 電波部長から、電波政策の最新動向として、5Gの普及・展開、インフラ整備の状況や主に自営として開設されるローカル5Gについて、また、これからも高度化される次世代の無線LANの対応状況や、さらに地上に限らず宇宙における衛星による電波利用などの詳細な説明がありました。

 

京都大学 篠原教授

 次に京都大学 生存圏研究所 篠原 真毅 教授から、「ワイヤレス電力伝送の現在と未来」と題して、20数年にわたる研究の取組が脚光を浴び、令和4年5月に制度化された「空間伝送型のワイヤレス電力伝送システム」に関し、先進各国の最前線の研究状況をはじめ、日常での使用を想定した社会展開について、エネルギー問題も解決し得るようなこれから創られていくであろう標準化に向けてのお考えをご講演いただきました。

総務省委託研究開発についての成果発表


神戸大学 太田教授

 総務省委託事業である戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の令和4年度事業として取り組まれている研究について、神戸大学 太田 能 教授から、「車載ハーネスの軽量化を実現する有線/無線連携通信技術の研究開発」として、自動運転など通信の信頼性が重要とされる乗用車、また、軽量化にメリットがある飛行機や人工衛星などに適用される技術として研究されている現時点の成果を発表いただきました。

 

ATR 松室 氏

 さらに、株式会社国際電気通信基礎技術研究所 波動光学研究所 松室 尭之 氏から、「ドローンへのワイヤレス電力伝送に向けた空芯ビーム形成に関する研究開発」のテーマについて、移動体に向けた電力伝送の方式において従来と違った電波の中心部分に電力を送出しない「空芯ビーム」の有効性、利便性など、現在の開発状況を発表いただきました。

研究者に向けてのメッセージ


大阪大学 三瓶教授
(ビデオメッセージ)

 最後に、長きにわたりワイヤレス関連施策にご尽力、ご協力をいただいた大阪大学 大学院工学研究科 三瓶 政一 教授から、本年度末に大阪大学を退官されるに当たり、ワイヤレス界を担っていかれる皆様に向けて、期待を込めた激励のメッセージをいただきました。

 

 近畿総合通信局では、地域の電波利用に関する関心や知識の向上を図るため、今後とも関係機関と連携して、電波の有効利活用に関する最新の取組などの情報提供を行ってまいります。

セミナー会場の様子
 

<セミナー資料> <関連ページ等>

連絡先

近畿総合通信局 無線通信部 電波利用企画課
電話:06-6942-8543

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