関西サイバーセキュリティ・ネットワーク事務局※は、2024年2月21日(水)に大阪市内の会場で中小企業や団体等の経営層、セキュリティ責任者及び情報システム運用担当者の方等を対象に、「サイバーインシデント演習in大阪」を開催し、45名の方にご参加いただきました。
冒頭、主催者を代表し、近畿総合通信局の本橋情報通信部長が「いかに対策を取っていてもサイバー攻撃を受けてしまうことはある。本演習を通じて、そのような事態が発生した時に冷静に対処できる方策を得ていただければ幸い。」と開会の挨拶を述べました。
株式会社川口設計代表取締役の川口 洋氏より、「サイバー攻撃の情勢及び対応策について〜サイバー攻撃から事業を守るために考えるべきこと〜」と題してご講演いただきました。川口氏は初めに著名なインシデント事例の事故調査報告書を挙げ、「過去のインシデント事例は普遍なものであるので、読んでほしい」と紹介された後、「大切なことはそれぞれの組織における『事業の継続』である。サイバー攻撃に対しては技術的課題が取り上げられがちであるが、組織的課題に起因していることも多く、組織全体で守るという意識が重要である。」と述べられました。
引き続き、川口氏が講師となり「フィッシングサイト経由での情報漏えい事案」を想定した内容で演習を行いました。講師から提示される状況に沿って、グループでどう対応すべきか議論し発表を行い、講師からそれぞれの状況に応じた対応のポイントを解説いただきました。
各グループでは、ファシリテーターのリードの下、真剣な議論が行われていました。
本セミナーは、参加受付開始から1週間を待たずに満席となり、急遽定員を増やして開催しました。
また、参加者の真剣な議論の様子からも、サイバーセキュリティに対する関心の高さを伺うことができました。
近畿総合通信局では、今後も他の関係機関と連携して、地域のサイバーセキュリティ対策の周知・啓発に取り組んでまいります。
※関西サイバーセキュリティ・ネットワーク事務局:
近畿総合通信局、近畿経済産業局、一般財団法人関西情報センター