関西サイバーセキュリティ・ネットワーク事務局※は、2025年1月15日(水)に大阪市内の会場で、大阪商工会議所と連携した「サイバーセキュリティセミナーin大阪」を開催しました。本セミナーは、中小企業や団体等の経営層、セキュリティ担当者、情報システム運用担当者の方などを対象とし、様々な業界から会場とオンラインで175名の方にご参加いただきました。
冒頭、主催者を代表し、近畿総合通信局の武本情報通信部長から、「本セミナーで得た知見を自組織内で共有、議論していただき、ご活用していただければ幸い。」と開会の挨拶を述べました。
大阪府警察本部 警務部 高度情報推進局 サイバーセキュリティ対策課 管理官の鎌谷 輝明 氏から、サイバー犯罪の最新動向として、サイバー関連の相談が増えてきていることや、どのような相談が多いか等について俯瞰的にご説明いただいた後、ランサムウエアをはじめとした、今、企業が対策すべきサイバー犯罪とその対策についてお話しいただきました。「騙されないためには、自分で調べ、相手の言うことを鵜呑みにしないこと。」と呼びかけられました。
大阪商工会議所 経営情報センター 課長の野田 幹稀 氏から、最近のサイバー攻撃の概要、様々な攻撃の手口と基礎的な対策、中小企業でのサイバー攻撃被害の実例を交えながら、中小企業が持つべき視点と実践すべき対策についてご説明され、「中小企業のサイバーセキュリティ対策に必要な視点として、サイバー攻撃の対策は費用ではなく投資である。」と述べられました。
大阪商工会議所 経営情報センター 次長の古川 佳和 氏から、インターネット事業に携わり、かつ、組織の情報システム運用責任者の視点から見たセキュリティ対策について、いま起きているサイバー攻撃、情報システム担当者として対策すべきポイント、情報システム担当者としてやっておくことという観点でご説明されました。「まずはお金をかけずにできることから対策するのが基本である。」と述べられました。
近畿総合通信局では、今後も、関係機関と連携して、地域のサイバーセキュリティ対策の周知・啓発に取り組んでまいります。