四国総合通信局は、平成25年3月22日(金曜日)に香川県高松市の香川大学工学部において、四国情報通信懇談会ICT研究交流フォーラム及び香川大学と共催で、「ネットワーク仮想化の技術勉強会」を独立行政法人情報通信研究機構及びシスコシステムズ合同会社の協賛により開催しました。
今回は、次世代基盤技術として注目が集まるネットワーク仮想化の技術についての勉強会として、フォーラム活動の一環で開催したものです。
勉強会では、はじめに「ネットワーク仮想化の利用例」と題して、ICT研究交流フォーラム代表幹事 福本 昌弘(ふくもと まさひろ)氏による講演があり、仮想化技術を用いた新世代通信網テストベッド(JGN−X)研究プロジェクトについて紹介がありました。
続いて、シスコシステムズ合同会社システムズエンジニアリングソリューションアーキテクト 早川 浩平(はやかわ こうへい)氏が、「SDN(Software-Defined Network)の動向−技術解説とデモンストレーション−」と題して、技術から見たSDNの動向やICT業界から見たSDNの必要性、そしてCiscoの取組及びCisco ONE/onePKについて説明があり、併せてonePKのデモンストレーションがおこなわれました。
さらに、独立行政法人情報通信研究機構テストベッド研究開発室研究員 山中 広明(やまなか ひろあき)氏及び同研究開発室専門調査員 中村 一彦(なかむら かずひこ)氏から、「Open Flow技術」と題して、既存ネットワークとOpenFlowの違いやOpenFlowとその周辺の動向及びOpeFlowテストベッド「RISE」についての説明がありました。併せて、OpenFlowの実践としてOpenFlowを使用したデモンストレーションがおこなわれました。
その後、独立行政法人情報通信研究機構テストベッド構築企画室専門調査員 小村 和司(こむら かずし)氏から、「新世代通信網テストベッド(JGN−X)について」と題して、テストベッド環境と提供サービス及び総務省と連携したプロジェクト等についての紹介がありました。
最後に、本勉強会のコーディネーターである香川大学工学部・総合情報センター教授 今井 慈郎(いまい よしろう)氏から「JGN利用環境の実現-香川大学の事例紹介」と題して、JGN−Xと香川大学との関係や香川大学の現状及び事例について紹介があり、勉強会を終了しました。
本勉強会には四国内外から78名が参加し、ネットワーク仮想化に関する最新の情報について参加者全員で共有することができ、大変有意義な会となりました。
勉強会の様子
コーディネーター今井 慈郎(いまい よしろう)氏による御講演の様子