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愛媛県松山市で「ICT研究開発セミナー」を開催
≪ネットワーク仮想化技術の最新動向を紹介≫

 総務省四国総合通信局は、四国情報通信懇談会ICT研究交流フォーラム及び国立大学法人愛媛大学との共催で、11月6日(水曜日)に愛媛県松山市の愛媛大学南加記念ホールにおいて、「ICT研究開発セミナー」を開催しました。
 
 本セミナーは、ソフトウェアによって仮想的なネットワークを作り上げる技術である「SDN(Software Defined Network)」について解説し、SDNを実現する技術(OpenFlow等)及びストレージやサーバー仮想化に関わる最新情報をビジネス面での動向を踏まえつつ紹介することを目的に開催したものです。
 
 セミナーでは、まず、シスコシステムズ合同会社 早川 浩平(はやかわ こうへい)氏が、「SDNに関する市場動向と今後のネットワークビジネスの変化」と題して、SDNの本質はユーザやシステムインテグレーター(情報システムの開発、運用等の請負企業)へのプログラムの実現可能性の提供で、技術開発や新たなビジネスを創出していく事が今後の重要な課題であるとの解説がありました。
 
 次に、ネットアップ株式会社 河西 学(かさい まなぶ)氏が、「Software Definedな世界でデータマネジメントに求められること」と題して、ネットワークをソフトウェアで制御する環境でデータマネジメントに求められることを整理しながら、ストレージに関する最新の動向と今後の方向性について解説がありました。
 
 続いて、ヴイエムウェア株式会社 石井 基彦(いしい もとひこ)氏が、「データセンターのネットワーク仮想化」と題して、データセンターネットワークの運用をシンプルで使い易く抽象化する技術について解説がありました。
 
 その後、独立行政法人情報通信研究機構 石井 秀治(いしい しゅうじ)氏が「OpenFlowを動かす。《ノートPCから広域テストベッドまで》」と題して、SDNを実現する主要な技術として注目されているOpenFlowの基本的な知識、情報通信研究機構が運用する新世代通信網テストベッド(JGN-X)上のOpenFlowテストベッドRISEの概説及びOpenFlowネットワークの実験環境の作成方法について解説がありました。
 
 さらに、独立行政法人情報通信研究機構 田向 忠雄(たむかい ただお)氏が「JGN-X利用と四国地域の事例紹介」と題して、JGN-Xの環境、サービス、関連する活動とともに、四国地域での研究・利活用事例等について紹介がありました。
 
 最後に、国立大学法人愛媛大学 都築 伸二(つづき しんじ)氏が「スマート環境センシング基盤の構築と地域デザインへの応用に関する研究開発の概要」と題して、平成25年度戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE:総務省のICT分野の研究開発における競争的資金)の地域ICT振興型研究開発課題として採択された提案について説明がありました。
 
 本セミナーには、松山市内はもとより近隣の自治体からもICT研究開発に関心のある約120名の方々が参加され、ネットワークの仮想化技術の最新動向等について理解を深めていただくことができました。
 
 四国総合通信局では、今後もICT研究開発推進のため「ICT研究開発セミナー」を開催し、情報通信に係る最新技術の動向を紹介して参ります。

セミナーの様子1の写真

セミナーの様子1

セミナーの様子2の写真

セミナーの様子2

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