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「ICTの利活用で魅力ある地域づくりセミナーin高知」を開催

 四国総合通信局及び四国情報通信懇談会は、平成26年2月6日(木)に高知県高知市文化プラザかるぽーとにおいて、「ICTの利活用で魅力ある地域づくりセミナーin高知」を開催しました。本セミナーは、地域が抱える課題を解決し地域としての価値の創造や、地域を支える人材の育成など「地域力」を高める取組が重要となる中、ICT利活用による魅力ある地域づくりを推進するため、自治体職員や地域づくりに関心のある方、広く一般向けに、全国の先進事例を紹介することを目的に開催したものです。

セミナー会場の様子の写真

セミナー会場の様子

 最初に、総務省情報流通行政局地域通信振興課地方情報化推進室 振興係長 石原 浩樹(いしはら ひろき)から、「ICT利活用による魅力ある地域づくり」と題して、総務省がこれまで多くの地域で実施してきた地域ICT利活用事業の事例をもとに、優良事例の紹介や得られた成果の普及展開に向けた取組、事業を円滑に進めるためのポイントなどについて講演を行いました。

石原浩樹係長による講演の写真

石原浩樹(いしはら ひろき)係長による講演

 続いて、各地域で魅力ある地域づくりに向けて創意・工夫をされている3名を講師に迎えICT利活用事例を御紹介いただきました。

 1つ目の事例紹介では、特定非営利活動法人グリーンバレー 理事長 大南 信也(おおみなみ しんや)氏より「創造的過疎から考える地域の未来」と題して、徳島県神山町が直面している過疎化や地域経済の低迷といった課題に対し、アートによるまちづくりやウェブサイトを利用した空き家情報等の発信によって、人材や企業の誘致を通じた地域活性化を図り、持続可能な地域づくりに向けて取り組んでいる様子について紹介いただきました。

 2つ目の事例紹介では、愛媛県愛南町水産課水産振興室 主査 浦崎 慎太郎(うらさき しんたろう)氏より「ICT利活用による水産振興」と題して、愛南町の基幹産業である水産業を活性化するため、ICTを活用して海の環境・魚病情報を可視化、解析し生産性の向上や販売力の強化を図るとともに、水産業に関する教育や次世代を担う人材育成をおこなっていることについて紹介いただきました。

 そして、3つ目の事例紹介では、岡山県西粟倉村産業観光課 課長補佐 小椋 一成(おぐら かずなり)氏より、「GISを基盤に構築された「百年の森林創造情報システム」による地域づくり」と題して、西粟倉村の地域資源である森林の効率的な管理に向け、各種森林情報を固有の識別番号に紐付け、それを地図上に視覚的に分かりやすく表示できるシステムを構築し、森林業の活性化や森林景観の保全等を図る取組について紹介いただきました。

 最後に、講師の方々により、魅力ある地域づくりとICT利活用の関わり方など「成功のカギ」についてトークセッションが行われ、ICTを利活用した地域づくりのカギとなる地域ニーズの把握、地域づくりを主導する人材の確保、関係者相互の連携、コスト負担など、押さえておくべきポイントについて、それぞれの経験談を交えながらお話いただきました。

 

写真:大南信也(おおなみ しんや)氏による御講演の様子

大南信也(おおなみ しんや)氏による御講演

写真:浦崎慎太郎(うらさき しんたろう)氏による御講演の様子

浦崎慎太郎(うらさき しんたろう)氏による御講演

写真:小椋一成(おぐら かずなり)氏による御講演の様子

小椋一成(おぐら かずなり)氏による御講演

 

写真:トークセッションの様子

トークセッションの様子

写真:展示ブースの様子

展示ブースの様子

 

 本セミナーには70名が参加され、ICTが魅力ある地域づくりに大きく貢献できる可能性について認識を深めていただく機会となりました。
 四国総合通信局では、今後もセミナーや研修会等の開催を通じ、魅力ある地域づくりに向けたICT利活用の取組を推進して参ります。
 

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