本日、ここに「平成26年度電波の日・情報通信月間記念式典」を挙行するに当たり、愛媛県副知事 長谷川 淳二(はせがわ じゅんじ)様、四国経済連合会副会長 佐伯 要(さえき かなめ)様はじめ、多数の皆様の御臨席を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。
さて、「電波の日」は本年で64回目、「情報通信月間」は30回目となります。
この間、情報通信は大きく変貌してきましたが近年の発展は著しく、個人の生活、組織の活動の在り方を一変させるまでに至っています。
端的には、スマートフォンです。
平成24年度には、四国の3人に1人のインターネット利用者がスマートフォンを利用していました。おそらく、現在、その比率は半数に近づいていると思います。そのスマートフォンを使って、組織の壁を越え、新たな人間関係が生まれ、誰もがクリエーターになるということが「当たり前」の時代になっています。
また、この四国において、山間部に情報関連企業のオフィスが集積し、豊かな自然環境を楽しみつつ、ネットを使って全国を相手に仕事をするという現象が生まれています。情報通信はさらに進化を続けており、第四世代携帯電話や4K8K放送といった次の情報通信サービスの登場も近づいています。
こうした中、四国総合通信局では、平成26年度の目標を「四国の元気と安全をICTでつくります」と定めました。
ICTの世界で働く人は、ICTを使って世の中をよくしたいと考えていると思います。
四国総合通信局では、地域活性化と南海トラフ巨大地震対策の両面でICTを使った地域貢献に努めたいと考えています。
四国の元気をつくるという点では、四国からの情報発信の強化に力を注ぎます。
国の内外から観光客を呼び、四国の産品の輸出につながる情報発信を促進するため、「四国コンテンツ協議会」を立ち上げます。
また、7月には松山で四国四県の魅力的な情報発信を集めたシンポジウムを開催します。
四国の安全をつくるという点では、まずは東日本大震災で改めて重要性が再確認されたラジオの強靭化に尽力します。
また、地方公共団体と連携し、四国95市町村全てによる携帯3社の緊急速報メール導入を早期に実現したいと思います。
さらに、今年の4月に全国に先駆け、全県で防災情報の発信を開始した公共情報コモンズをさらに充実すべく、利用者の拡大に努めます。
最後に、四国の情報通信の発展に対し、永年にわたり御尽力頂いた御功績により、本日、表彰をお受けになられる方々に心からお祝いを申し上げます。
皆さまは、医療、福祉、教育、行政、電波利用などの分野で、ICTを活用した四国の課題解決を先導されてきました。
改めて、敬意を表します。
それでは、御臨席の皆様の今後一層の御活躍とICTで四国がよりよい地域となることを祈念し、式辞とさせて頂きます。
平成26年6月2日
四国総合通信局長 元岡 透(もとおか とおる)