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ICT利活用による徳島の活性化を考えるセミナーPART2を開催

 四国総合通信局は、平成26年11月27日(木)に国立大学法人徳島大学常三島キャンパスの地域連携プラザ「常三島けやきホール」において、四国情報通信懇談会、国立大学法人徳島大学情報センター及び徳島ICT研究協議会との共催により、「ICT利活用による徳島の活性化を考えるセミナーPART2」を開催しました。

 徳島県は、全国屈指のブロードバンド環境を活用し、サテライトオフィスの誘致を推進しています。その誘致事例としては神山町が有名ですが、最近は県南部の美波町に進出する企業も増えています。美波町ではこれらの企業が中心となって、ICTを活用した地域活性化の取組が実施されており、注目されているところです。

 そこで、本セミナーは、今注目を集めている美波町の地域活性化取組事例について学び、他地域にも応用できる地域活性化のポイントを探る目的で開催したものです。今回は、特に大学生等の若い世代の方々が、徳島の魅力を再発見し地域活性化や地元定住について考える機会としました。

 最初に、株式会社あわえ 代表取締役社長/サイファー・テック株式会社 代表取締役 吉田 基晴(よしだ もとはる)氏が、「『地方が都会を活性化する!』美波町で起こったこと」と題して事例発表を行いました。吉田(よしだ)氏からは、若者の汗とアイデアで地域課題を解決するアプリを開発するイベント「アプリ開発インターンin美波」による大学生との交流事例や、タブレットを活用して美波町の魅力を観光客らに伝える取組等が紹介され、「私の考える地域創生は、決して都会が地方を助けることではない。都会も地方も、相互に助け合う関係に。」と提案されました。

写真:事例発表1の様子

事例発表1の様子

 

 続いて、株式会社たからのやま 代表取締役社長 奥田 浩美(おくだ ひろみ)氏が、「株式会社たからのやまが見つめる未来」と題して事例発表を行いました。奥田(おくだ)氏からは、ITで人生を楽しくする窓口として、美波町の民家を改修しオープンした「ITふれあいカフェ」の取組等が紹介されました。また、会場に集まった大学生らに対して、「できるだけたくさんの人と会いましょう。いろいろな属性の人と交わり、全く違った環境に身を置くことで、初めて課題が明確になります。」とのメッセージが送られました。

写真:事例発表2の様子

事例発表2の様子

 

【資料】たからのやまが見つめる未来(PDF 2.6MB)PDF

 最後に、国立大学法人徳島大学情報センターの松村 健(まつむら たけし)教授のコーディネートにより、「美波町の地域活性化取組事例に学ぶ≪徳島におけるICT地域創生のベストプラクティスは?≫」をテーマとしたパネルディスカッションが開催され、事例発表をおこなった吉田(よしだ)氏、奥田(おくだ)氏のほか、美波町の職員や徳島大学の学生ら8名がパネリストとして登壇しました。

写真:パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 

 事例発表者からは「美波町での起業は、人間的な成長につながった。また、地元の人たちも喜んでもらえる。まさにビジネスチャンスである。」「決して『東京』と『地方』の二軸ではない。人はもっと交流しないといけない。」との熱い意見が出されました。また、他のパネリストたちからも、会場の徳島大学や四国大学の学生からの質問に答える形で、「まずは、美波町を訪問してみて、今の美波町で起こっていることを体感してほしい。」「若者には、ぜひ自分を変えてもらいたい。」等の若者への提言が出されました。

 本セミナーには地域の活性化に興味のある148名の方が参加され、徳島の活性化と若者定住の課題について共有することができました。

 四国総合通信局では、今後もセミナー等の開催を通じて、地域活性化について考える機会を作って参ります。

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