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ICTを活用した農業生産指導システムの実証事業を実施

 総務省では、「ビッグデータの活用による農業の高度化」(平成25年度補正予算)として民間企業と自治体等の連携による実証事業をおこなっています。
 その一つとして四国内では、NECソリューションイノベータと香川県の協力の元、「ICTを活用した農業生産指導システムの実証」が行われています。

 本実証事業では、地域経済・社会の活性化、農業ICT技術の海外展開等を見据え、高い生産技術を持つ篤農家の技術・ノウハウをデータ化し、一般の農家が活用できるような環境を整え、農業生産性の向上を図ることを目的としています。

 現在、農業分野においては、農業従事者の高齢化や後継者不足などにより新規就農の支援が必要になっていることが課題となっています。
 このため、少数の専門家が多数の生産者に対して、「必要な時に、必要十分な指導」を行い、産地全体の生産品質や収量を底上げする農業生産指導システムの構築が求められているものと考えています。

 香川県では、県の関係機関、JA、カンキツ栽培をしている若手生産者の方にも御協力をいただき、本年9月から実証をおこなっています。
 生産者や普及指導員の方々にタブレット端末を配付し、生産者の方には品質の目標設定や日々の作業記録を入力していただいております。普及指導員の方には、そのデータと、圃場内に設置された環境センサーで自動収集された気象データや、糖度、酸度、サイズ等の生育データの記録等を提供させていただき、目標と現状の差分から指導の緊急度を判定していただくなど、生産指導に活用していただいております。
 また、生産者の方には、作業記録から作成された教材によりe-ラーニングの形で学習をすることも可能となっています。

 総務省では、これらの実証事業で得られた成果を基に、農業生産指導システムの実用化・普及展開を推進することとしています。

写真:圃場内に設置された環境センサー

圃場内に設置された環境センサー

 

写真:ハウス内の様子

ハウス内の様子

 

写真:生育データの記録

生育データの記録

 

写真:コンテンツによる学習イメージ(○印の果実は品質が悪いので摘果すべき)

コンテンツによる学習イメージ
(○印の果実は品質が悪いので摘果すべき)

 

(取材日:平成26年12月4日)


「ビッグデータ×農業シンポジウム」(平成27年4月14日開催)
「ビッグデータがもたらす農業の高付加価値化・生産性向上」
(講師 総務省情報流通行政局情報流通振興課 梶原課長補佐)講演資料関連

体制及び実証圃場

指導対象ランキング

学習教材作成

参加者ヒアリング結果

 

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