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高知県高等学校文化連盟放送専門部に対する第2回映像制作研修会を開催

 四国総合通信局及び四国情報通信懇談会は、高知県高等学校文化連盟放送専門部からの要請により、高知県の高校生による映像制作活動を支援しています。
 第2回目となる平成28年10月29日(土)の研修には、前回に引き続き、株式会社テレビ高知映像 CMディレクターの横田 準也(よこた じゅんや)氏を講師として派遣し、高知県下の放送部の高校生、教育関係者など、合計15名の参加がありました。
  はじめに、前回の宿題であった「高知市に観光客をいっぱい呼んでもらうための15秒CM」の絵コンテについて、生徒が作成したものを紹介。
 「日本一の清流 仁淀川」を紹介する絵コンテについて、講師は「仁淀川のきれいさが伝わる絵コンテ。これに例えば、『私の自慢、仁淀川に、いっぺん遊びにきいや!』という締めがあればもっと良い。」とコメントした上で、より作品の質を高め、視聴者に伝わりやすくするために、「川で遊んでいる子供や鮎を採っている人など、仁淀川ならではの生活感が出るような演出で、仁淀川と共に暮らしている、都会の人には経験ができないことを感じさせるようなシチュエーションやメッセージがあるとよいのでは。」というアドバイスがありました。
 また、絵コンテ作成については、「パズルのようなもの。いろいろな考えを組み合わせながら、一番納まりのいい流れを作ることが大事。」であり、良いCMを作るには、「いろいろなものを見て、自分なりの考え方を持つことが大切。」と話されました。
 その後、講師御自身のCM制作での経験談について、世に出なかった作品などを紹介しながら、なぜこのCMがお蔵入りになったのかなどについて説明していただきました。
 この中で、様々なパターンの社員募集CM、問題点を最初に突きつけたインパクトあるCM、音で美味しさを出して食べたい気持ちにさせるCM、出演者のキャラクターで押し切るタイプのCM、キャラクターを生かした意外性で会社名等を覚えてもらうだじゃれ系CM、動物など実写が難しい場合のキャラクターを活用したCMなど、たくさんのCMについて紹介されました。
 CMは、クライアントの思いを視聴者に伝えるものであり、相互理解を深めていくことが何より大事で、CMを完成させるためには妥協や譲歩が必要となることもあるなど、経験に基づいた貴重なお話に加え、面白いCMなども多数紹介され、生徒たちは笑いを交えながらも興味深げに目と耳を傾けていました。
 次回は、これまでの講義を参考にしながら、実際に「研修会を紹介する15秒CM」を制作していただく予定です。

横田(よこた)氏による講義の様子

 

映像制作研修会の様子

 
 

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