四国総合通信局及び四国情報通信懇談会は、高知県高等学校文化連盟放送専門部からの要請により、3回に渡って高知県の高校生による映像制作活動を支援しました。
第3回の平成28年11月5日(土)の研修には、これまでと同じく、株式会社テレビ高知映像 CMディレクターの横田 準也(よこた じゅんや)氏を講師として派遣し、高知県下の放送部の高校生、教育関係者など、合計21名の参加がありました。
最終回となる今回は、本研修会の30秒CMを制作する過程を通じて、これまで学んできたことを実際に体験・復習。
まず、構成の検討にあたっては、何を狙いにするかをよく考え、決めたらぶれないこと、いろいろ条件がある中で「できないことはしない」こと、事前にビデオコンテを作成して流れを確認することなどの大切さについて説明がありました。
撮影にあたっては、手持ちでの撮影はしないこと、思いつく撮影パターンは全てやってみること、モニターで確認しながら映像を撮ることなど、これまでの経験に基づく貴重なアドバイスをたくさんいただきました。
また、編集にあたっては、時間配分は1フレーム単位で丁寧に行うことや、場面展開でのエフェクトの活用方法、見る人に違和感を与えないテロップの書体や色、文字の間隔や行間、表示時間など、視聴者に伝えやすくするための様々なテクニックが伝授されました。
その他、手持ちでもぶれずに撮影することができる機材や、プロの現場で使われている映像編集ソフトの紹介など、これからの映像制作活動の参考となる講師の話に、生徒たちは終始熱心に聞き入っていました。
最後に、講師御自身の経験を踏まえ、「たくさんの映像を作ること」と「たくさんの人に見てもらうこと」の大切さについて触れながら、「映像を作ることを好きになり、映像の力で人を喜ばせてもらいたい。」とのコメントがありました。
研修後、生徒からは、「映像制作は楽しいと実感した。」、「今まで時間をかけていなかったところも大切だと分かった。」、「プロの話を聞いてこれからの映像制作への自信が湧いた。」などの意見が寄せられました。
今後、生徒たちによる地域における映像制作活動の拡大や、映像コンテンツを利活用した地域活性化の取組につながっていくことが期待されます。
四国総合通信局は、今後も関係機関と連携して、映像コンテンツを利活用するための人材の育成、地域と一体となった教育活動や地域活動の発展などのため、今回のような映像制作の支援を四国各地で行う予定です。
映像制作研修会の様子
横田(よこた)氏による講義の様子