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四国地方非常通信訓練を香川県で実施

 四国地方非常通信協議会(会長:四国総合通信局長 佐藤 裁也(さとう たつや))は、非常災害時における通信の円滑な運用を図ることを目的に、四国地方独自の「四国地方非常通信訓練」を平成28年11月8日(火)に国営讃岐まんのう公園北駐車場で実施しました。
 当日は、「香川県を中心に非常に強い揺れを感じる地震が発生し、一部で震度6強を観測した。香川県では防災行政無線施設の一部に障害が発生するとともに、電気通信事業者回線も著しいふくそうが発生しており、情報収集に支障を来している。」との被害想定のもと、管内通信事業者、ICT関係機関、四国4県・香川県下の市町、地方整備局・海保・陸自・総合通信局等の40機関が参加しました。

開会式

 
 訓練の開始に先立ち、佐藤(さとう)四国総合通信局長が「地震や台風などの大規模災害時に、被害を最小限にし早期復旧を図るには、被災状況の正確かつ迅速な情報収集と防災関係機関相互の連絡・連携が不可欠です。東日本大震災以来、ICTを活用した様々な災害対策の取組が行われており、その情報を共有していただくことも防災・減災に有意義であると考えています。」と開会のあいさつをしました。
 

 今回の訓練では、衛星可搬局や中短波漁業用海岸局等による臨時回線を設定して、現地災害対策本部と関係機関相互を結んでの非常通信訓練、四国地方4県と中国地方5県間での合同訓練、防災関係機関連絡用無線158.35MHzを使用した情報伝達訓練、衛星通信車を使用したデジタル準動画(伝送速度768kbps)の現地災害映像発信訓練等を実施しました。

情報伝達訓練の様子

 

災害対策本部への報告

 
 

気球型基地局の展示(浮上開始直後)

 
 また、大規模災害時に携帯電話の通信を確保するための気球型基地局、船舶携帯基地局や無線伝送システム、また被災地の情報収集での活用が期待されるドローン、多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」などの最新の災害対策用ICT機器の展示やデモを実施しました。
 

   

佐藤(さとう)四国総合通信局長の講評

 
 訓練後の講評では、佐藤(さとう)四国総合通信局長が「本日の訓練が、災害時の非常通信の円滑な運用に資するものとなることを期待しております。また、災害発生時に大事なのは日頃の人的関係であるということを良く聞きます。今回の訓練を通じて、お互いのコミュニケーションに努めていただければ、本日の訓練の大きな成果であると言えます。」と述べ、訓練は終了しました。
 また、中央非常通信協議会幹事長として参加した総務省 総合通信基盤局 電波部 重要無線室の近藤(こんどう)室長から、「地方非常通信協議会の構成員が一堂に会して、これだけの規模で訓練を実施しているのは四国だけ、ベストプラクティスとして他の地方協議会に紹介したい。」との挨拶がありました。
 

 四国総合通信局では、中央非常通信協議会や隣接の中国地方非常通信協議会などの協力を得て、四国地方非常通信協議会構成員とともに非常通信訓練・広域連携訓練を実施して参ります。

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