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巨大地震に備え漁業用海岸局間の非常通信訓練を実施

 四国総合通信局は、平成28年11月17日(木)、西日本で巨大地震が発生したとの想定で、隣接する地方総合通信局及び関係団体の協力を得て、漁業用海岸局間の非常通信訓練を実施しました。
 今回の訓練は、九州玄海灘を震源とするもの。高台にある長崎県漁業用海岸局付近に多数の住民が避難したが、通信・交通が途絶したことから、長崎県漁業用海岸局から送信された電文を隣接する海岸局が無線で中継し、中央対策本部(四国総合通信局)に被災状況を報告し、救助を要請するというもので、日本海側と太平洋側の2ルートで実施しました。

 訓練の詳細は次のとおりです。
 地震は9時3分に発生。長崎県漁業用海岸局は仙崎海岸局(日本海ルート)と深浦海岸局(太平洋ルート)に向けて短波帯(4MHz帯)の電波を使用して電文を送信。この通信は、室戸及び牟岐海岸局でも良好に受信されていました。電文は、深浦から室戸、牟岐、香住(近畿)海岸局に無事中継され、中央対策本部に届きました。この要請に対して中央対策本部は、救助に関する情報を長崎海岸局あてに返信。電文は無事に無線中継され長崎県漁業用無線局に届きました。
 参加した海岸局の局長は、「無線電話による通信は、思い込みなどによる聞き違いが発生するため電信よりも難しい。」「電文に固有名詞や数字を入れ、大事なところを反復したり、一文字ずつ『和文通話表』のとおり送信したりといった工夫が必要になってくる。」と話していました。
 より実践に近い訓練になるよう、次回の訓練に取り入れていきたいと思います。

牟岐漁業用海岸局

 

室戸漁業用海岸局

 

非常通信訓練のルート図

 

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