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地図アプリ作成研修会を開催

 四国総合通信局及び四国情報通信懇談会は、地図アプリの作成を体験・学習することにより、ICT人材の育成及び地域活性化を図ることを目的として、平成29年2月18日(土)に松山市において、地図アプリ作成研修会を開催しました。
 本研修会には、ハバス合同会社 エバンジェリストの大富 仁(おおとみ ひとし)氏を講師として派遣し、大学生の5名を含む12名が受講しました。
 まず、研修会の開催にあたり、四国情報通信懇談会運営委員でコンテンツ部会幹事の山本 耕司(やまもと こうじ)四国大学メディア情報学科教授から、「これまで、コンテンツ部会では映像制作の取組が中心であったが、地域の課題を解決し、地域を元気にするためのアプリ作成の取組として、昨年末には小学生を対象に、Scratch(スクラッチ)を活用したゲームアプリ作成の勉強会を開催。今回はNPO法人松山大学学生地域創造研究所Museが長年かけて作成した「遍路マップ」を素材として、地図アプリの作成を体験・学習していだたく予定であり、ICTの利活用により幸せを感じる機会としていただきたい。」との挨拶がありました。

四国大学メディア情報学科教授 山本(やまもと)氏

 

 続いて、大富(おおとみ)講師から、ナビゲーションアプリと地域活性化の可能性について、産業や雇用の創出、安全・安心の確保、観光や交流の拡大などを図るために利活用されている具体的な地域振興事例等が紹介されました。
 情報をアプリにするメリットとしては、街歩きを楽しむ観光客の利便性や満足度を高めることで、街への滞在時間を長くし、飲食やお土産の購入等を通じて地域経済の活性化につながる、と説明されました。
 また、スマホアプリを公開するメリットとしては、スマホユーザはウェブサイトよりもアプリの利用率が高いこと、プッシュ通知によりスマホの画面上にポップアップメッセージを表示できること、そして画面表示の速度や操作性などのユーザビリティが良いことなどを挙げられました。
 その後、特別な開発知識を必要とせず、ナビゲーションアプリが簡単に作成できる地図ソフト「JOYMAP(ジョイマップ)」について、各種機能の紹介や作業プロセス、構成画面等の基本的な使い方の説明の他、ピン設定のポイントや写真、見出しの工夫点などのアドバイスがありました。

研修会講師 大富(おおとみ)氏

 

 受講生は、電子メールやネット検索、ゲームなどには慣れているものの、アプリ作成は初めての方が中心で、実際に「遍路マップ」アプリを作成するにあたり、最初は講師の指示どおりピンを立て、写真や文字情報を登録していましたが、慣れてくると各種機能や設定などをいろいろ試していました。
 また、会場からは、JOYMAP(ジョイマップ)と従来の地図ソフトとの違いや、運用等の費用、動画や音声の活用方法など具体的な機能について質問も出されるなど、JOYMAP(ジョイマップ)を活用した地図アプリ作成への関心の高さが伺えました。
 本研修会は、「非常に参考になった」、「参考になった」と大変好評で、「アプリ作成と聞くと難しいイメージで、研修会に参加するまで不安だった」という方からも、終了後には「JOYMAP(ジョイマップ)を今後も利用してみたい」、「いろいろな地図アプリを作ってみたい」などの感想が寄せられました。
 四国総合通信局は、今後も関係機関と連携しながら、ICTの利活用を促進し、地域の魅力を発信できる人材の育成支援をおこなってまいります。

地図アプリ作成研修会の様子

 

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