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INFO・NET信越 Vol.185 (平成27年12月15日発行)

News1:岡谷市と新潟市で無線通信技術セミナーを開催
    −実際に電波暗室を使用しての測定実習−

【実 施 日】 岡谷市 平成27年11月25日(水) 13時00分〜17時00分
        新潟市 平成27年12月 8日(火) 13時00分〜17時00分

【実施場所】 岡谷市 長野県工業技術総合センター 
              精密・電子技術部門 (長野県岡谷市)
         新潟市 新潟県工業技術総合研究所
              下越技術支援センター(新潟県新潟市中央区)

【実施概要】
 信越総合通信局は、信越情報通信懇談会等との共催で、11月25日に岡谷市内において、また、12月8日に新潟市内において、微弱無線設備の測定講習に関する「無線通信技術セミナー」を開催し、通信機器等に関連する地元企業などから、岡谷市では18名、また、新潟市では19名の参加がありました。
 近年、電波利用に対する需要が急激に増加し、特に工場またはビル内、家庭内あるいは公共の場などにおいて、比較的狭い範囲をエリアとする無線通信に対する需要が高まっています。
 特に微弱無線設備は、免許等の許認可手続きを要しないことから、例えば、FMトランスミッター、玩具、ドア開閉制御器など、業務用、家庭用を問わず、広く流通、使用されております。電波利用に対する社会的な関心、ニーズが高まるにつれ、機器を製造する側にとっても法令に適合した製品開発が重要になってきています。
 また、微弱で免許等の許認可手続きが不要な無線設備であると称しているにもかかわらず、実際には微弱の範囲を超え、免許等を必要とされる無線設備が市場に多数流通し、無線局の運用や放送の受信に障害を与える事例が発生していることから、総務省では、無線設備を試買して測定を行い、その結果を公表する等の「試買テスト」の取組みを実施しています。
 こうした状況を踏まえ、信越総合通信局管内では、多数の通信系企業が微弱無線設備を組み込んだ製品を扱っていることから、微弱無線設備に関する制度及び測定方法について、実際に電波暗室を使用して測定実習を行いながら、理解を深める講習会を開催いたしました。
 岡谷市での開催では、長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門 垣内健児電子部長及び長野県電子回路技術研究会 小池幸永会長(株式会社サーキットデザイン代表取締役社長)から、また、新潟市での開催では、信越情報通信懇談会電波利用委員会 佐々木重信委員長(国立大学法人新潟大学国際情報通信研究センター長 教授)から、冒頭に主催者を代表した挨拶の後、セミナーでは、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター(TELEC) 電磁環境・較正事業本部(松戸試験所)電磁環境試験部 佐野康二部長及び三塚展幸主任技師から微弱無線設備の制度や性能試験の方法などに関して、制度、法令や測定方法などの講義を受け、電波暗室を使用して無線設備の測定をしながら講習を受けました。
 また、併せて、ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社技術部テクニカルセンター 吉本修センター長から、測定機器を使って、操作方法の講習を受けました。
 短時間の講習会でしたが、測定器など機材を取り扱っての講習のため、今後の製品の設計、開発、品質管理に直ちに役立つ講習になったと大変好評でした。
 また、流通販売されている無線局免許手続きが不要と称されている無線設備を供試器として展示案内したところ、参加者からは、講師等に対し多数の質問が寄せられ、身近な製品の意外な電波の利用に興味をよせて頂きました。
 信越総合通信局では、今後も、電波に関する制度や有効利用また最新の技術に関するセミナーを開催していきます。

挨拶される垣内電子部長(岡谷)

挨拶される小池会長(岡谷)

挨拶される佐々木委員長(新潟)

講義をするTELEC佐野講師

講義をするTELEC三塚講師

講義をするR&S吉本講師

座学講習を受ける参加者

測定講習を受ける参加者

電波暗室での測定講習

操作講習を受ける参加者

連絡先

企画調整課
電話 026−234−9940

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