【実施日】 令和4年2月16日(水)
【実施概要】
信越総合通信局は、信越地域の医療機関における電波利用推進協議会と共催で「医療分野における電波の安全性に関する説明会」をWebにより開催し、希望者には3月1日から15日までオンデマンドにより聴講いただきました。
医療機関においては、医用テレメータとナースステーション間を電波でつなぎ心電図等のデータをやりとりしたり、電子化されたカルテ等をWiFiにより共有するなど電波利用が進んでおり、来院する患者が持ち込むスマホやポケットWiFiなどによる電波障害の発生について危惧されています。
そのため、平成27年度に「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」が策定され、令和3年7月には改訂版が出されたことから、電波を利用する医療機器と携帯電話やWiFiなどの安全な運用について周知されています。
また、病院等を建設する際には、電波を利用した医療機器設置のために配慮すべきことを示したガイドラインが令和3年9月に策定されました。
今回の説明会は、このような手引きとガイドラインについて、富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 臨床工学技士 高道 昭一氏から「臨床現場から見た「医療機関における電波の安心・安全な利用」について −「(改定)手引き」と「(新)機器に配慮した建築ガイドライン」から−」と題し、具体的な事例を挙げながら説明いただきました。
また、フクダ電子(株) 営業本部F・プロダクトGrp.長谷川 悦郎氏から「医用テレメータシステム管理の実際とトラブル事例等」と題し、医用テレメータの解説からその管理方法、具体的なトラブル事例とその対策等について説明いただきました。
聴講者からは、「丁寧な説明で理解できた。」、「具体例もありわかりやすかった。」などの感想が寄せられました。
信越総合通信局では、引き続き、医療機関での電波利用を含めた安心・安全な電波利用環境保護の取り組みを推進してまいります。
富山県リハビリテーション病院・こども支援センター
臨床工学技士 高道 昭一氏
フクダ電子(株) 営業本部F・プロダクトGrp.
長谷川 悦郎氏
連絡先
監視調査課
電話 026−234−9945