INFO・NET信越 Vol.351 (令和4年7月5日発行)
News1:60MHz帯ラジオ用番組中継回線の利用促進のための調査検討会について
−報告書を取りまとめ−
【実施概要】
信越総合通信局では、60MHz帯ラジオ用番組中継回線(60MHz帯デジタルSTL※1/TTL※2)の利用促進にあたり、全国の運用局において音声の雑音障害や劣化等の運用障害が生じている状況に関する技術的検証を行うため、令和3年5月に学識経験者、放送事業者、メーカーなど13名で構成する「60MHz帯放送番組中継回線の利用促進のための周波数有効利用技術に関する調査検討会」(座長 佐々木 重信 国立大学法人新潟大学 工学部 教授)を立ち上げ、令和4年3月まで検討を進めてきました。
調査検討会では、60MHz帯デジタルSTL/TTL送受信機(2メーカー3機種)の被干渉特性に関する技術試験を実施するとともに、運用局の利用シーンと同等の実利用環境下で実験試験局を開設して長期変動試験を実施し、取得データの分析・評価を行い、この度、調査検討結果を報告書としてとりまとめました。
報告書では、運局に影響を与える原因である季節性雑音と人工的雑音による障害の発生を確認し、60MHz帯デジタルSTL/TTLの割当周波数14波について、開設ルートにおける潜在電界調査の結果を踏まえた周波数割当順位の柔軟化等による改善策を提言としてとりまとめました。
これらの検討結果は、審査基準等の見直しに資するものとなります。
報告書及び報告書概要は本ホームページに掲載しています。
(報告書リンク先:
https://www.soumu.go.jp/soutsu/shinetsu/sbt/kenkyu/kenkyu1.html)
※1 STL(Studio to Transmitter Link):放送局(演奏所)と親局(送信所)を結ぶ番組中継回線
※2 TTL(Transmitter to Transmitter Link):親局(送信所)又は中継局(送信所)と中継局(送信所)
を結ぶ番組中継回線
60MHz帯デジタルSTL/TTLの運用イメージ
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