ICT(情報通信技術)は急速に高度化・多様化しており、これに対応した専門的な知識及び技能を有する人材の充実が求められています。
このため、ICT人材育成のための仕組み作り等を通じ、ICTにより我が国の社会的課題の解決や国際競争力の強化等に寄与する人材を育成します。
クラウドコンピューティングやビッグデータ等をはじめとしたICTを高度に使いこなす人材を育成するための実践的な教材やシステムの開発、さらに、これまでの成果も活用しながら継続的に人材を育成することができる仕組み作り等を実施することにより、ICTを利活用し、我が国を牽引、成長させることが可能な高度ICT人材の育成に寄与します。
産業界から人材不足の指摘がある高度ICT利活用人材の育成を支援するため、平成23年度及び平成24年度に実施した「高度ICT利活用人材の能力・要件・人材に関する調査研究」等を踏まえ、高度ICT利活用人材を育成するために必要なカリキュラムを体系化し、「高度ICT利活用人材育成カリキュラム」を開発しました。
平成25年度においては、本カリキュラムに基づく研修用の教材を作成し、検証実験を行ったほか、カリキュラムの普及啓発等の取組を行いました。
平成24年度から「遠隔地間における実践的ICT人材育成推進事業」を実施し、産業界から要望の強い実践的ICT人材を育成するために、各地に個々で偏在する産学連携による実践的なICT人材育成の取組に関し、ICTを利活用して、これら「点」の取組を、産学連携主体が協働して取り組む「面」の取組へと発展させ、より効率的に人材育成を実施できる仕組(ネットワーク)作りを行いました。
平成24年度は、「産学連携による実践的ICT人材育成の取組みに係る調査研究」及び「遠隔教育システムを利活用した実践的ICT人材育成手法の検討」という2つのテーマに対して調査研究を実施しました。
平成24年度に実施した調査研究を通じ、求められる実践的ICT人材の育成に有用な方策を必ずしも遠隔教育システムの利用のみに限定することなく、育成方策としての有効性やインセンティブ等につながる仕組みを広く求めることがより適切であることが明らかになったため、平成25年度は、実践的ICT人材育成の一環として、ICTにより課題解決をデザインできる人材の育成方策に係る調査や、ビッグデータ時代における実践的ICT人材の育成方策に係る調査を実施しました。
平成26年度の事業では、これまでの高度ICT人材育成の施策の取組成果等を活用しつつ、地域において高度ICT人材を継続的に育成するための方策等について調査を実施し、その結果を報告書として取りまとめました。
我が国における高度ICT人材の育成の現状について検証し、国際競争力を強化するために求められる高度ICT人材育成機関・機能の在り方などを含む抜本的な高度ICT人材育成策について調査研究を実施しました。
高度ICT人材育成に関する研究会(平成19年9月〜平成20年5月)
担当:情報流通行政局情報流通振興課
電話:03-5253-5743