空襲で家を焼かれた人は、それを証明する書類を見せると鉄道の乗車券を優先して発行してもらえたり、避難先でも配給がうけられました。戦争中は食べものや日用品をお店で自由に買えなかったので、焼け出されるとすぐに罹災証明書が必要でした。
役所も空襲で焼けてしまった町では、焼け跡に机を並べて証明書を発行しました。なかには戸籍簿も燃えてしまって確認する方法がないまま、申し込みに来た人のいうとおり、住所、名前、年齢、家族の数を書いて渡すこともありました。
戦時中の生活の様子等を小学生などにも理解しやすいように旧(社)日本戦災遺族会の協力の下に用語として編集しました。