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北海道Lアラート利活用連絡会の開催

平成31年3月12日up

   平成31年3月7日(木曜日)、当局は、札幌市において、平成30年北海道胆振東部地震の教訓を踏まえ、北海道におけるLアラートの一層の普及促進と円滑かつ効果的な利活用に向けた環境整備を推進することを目的に「北海道Lアラート利活用連絡会」を開催しました。

Lアラート図

※Lアラートとは
地方公共団体、ライフライン事業者等が発する災害関連情報を集約し、迅速かつ確実にテレビ、ラジオ、ネット等の多様なメディアを通じて配信する災害情報共有システム。
 

   北海道のLアラートは、北海道庁が構築した北海道防災情報システムを介して、市町村が避難勧告や避難指示などの情報を発信し、それを受け取った放送事業者や電気通信事業者が、テレビやラジオ、防災アプリ等を通じて、住民に災害情報を伝達する仕組みであり、平成26年7月に運用が開始されました。現在では、気象庁、ガス事業者、通信事業者なども情報発信者として加わり運用がなされています。

 
※北海道におけるLアラートの運用状況(平成31年2月末現在)
  • 情報発信者は、道内の179の市町村、札幌管区気象台、北海道瓦斯、通信事業者など
  • 情報伝達者は、道内のテレビ放送事業者6者、県域ラジオ放送事業者3者、コミュニティ放送事業者16者、ケーブルテレビ事業者5者、新聞社・通信社2者など、

   昨年の災害では、地震による土砂災害などの被害を被った市町村が避難情報を発信したほか、ブラックアウトによる停電の被害を被った市町村も生活支援情報を発信しました。

   また、風水害発生時、ブラックアウト時における地域住民に対する市町村、ライフライン事業者からの情報発信、放送事業者や地元に密着したコミュニティFMなどのマスメディアによる情報伝達が極めて重要であると再認識されました。

   本会合には、北海道庁、江別市、石狩市、苫小牧市、天塩町、芽室町、厚沢部町、安平町、妹背牛町、新篠津村、北海道瓦斯、NTT東、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの情報発信者と、道内のテレビ・ラジオ事業者、コミュニティFM事業者などの情報伝達者ら、39機関、50名を超える方々が参加しました。

 

藤本局長の挨拶

藤本局長の挨拶

   冒頭、本連絡会の会長である当局藤本(ふじもと)局長から北海道のLアラートの利活用方策について、北海道庁、市町村、ライフライン事業者、放送事業者等の関係者の意見を踏まえて、一定の方向性を導き出したい旨の挨拶がありました。

   また、総務省から参加した前田(まえだ)地域通信振興課課長補佐からは、今後のLアラートの展望の説明があり、次に、一般財団法人マルチメディア振興センターの外山(とやま)担当部長からは、Lアラートの運用等について説明がありました。

   続いて、北海道庁の加納(かのう)危機対策課長からの北海道胆振東部地震災害検証委員会における論点整理のポイントの説明を受けて、情報発信者である市町村、通信事業者及び情報伝達者である放送事業者の取組の説明がありました。

3名写真

総務省 前田課長補佐 ソフトバンク 安東部長 NHK 向井副部長

臼田室長

臼田室長

   これを受けて、当局の臼田(うすだ)防災対策推進室長からは、北海道におけるLアラート利活用に向けた取組として、災害発生直後の避難情報に加え、復旧時には被災者の生活再建に必要な行政手続きや被災者支援情報、水道の復旧状況や地元のバスの運行情報などのライフライン情報、学校や病院の情報などをお知らせ情報として発信する旨と、その実効性を確認するため、本年5月に開催されるLアラート全国合同訓練に、北海道庁、179の市町村、ライフライン事業者が参画する旨を提案しました。加えて、いまだにLアラートに参画していない道内のライフライン事業者の参画が必要である旨を提案しました。

   最後に、藤本局長から、本会合で提案された取組を確実に実施してもらいたい旨の講評がありました。

 
<配布資料>
「今後のLアラートの在り方検討会」報告書(概要)PDF
北海道におけるLアラートの現状PDF
平成30北海道胆振東部地震におけるLアラート利活用に関するアンケートの実施結果PDF

<参考資料>
■「北海道Lアラート利活用連絡会」
 https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/l-alert_r.html別ウィンドウで開きます
■「北海道Lアラート利活用連絡会」の開催(平成31年3月1日付当局報道資料)
 https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/2019/0301.html別ウィンドウで開きます

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