イベント報告2014年の紹介
徳島市で「ビッグデータの分析技術に関するセミナー」を開催
≪ビッグデータの分析技術と最新の研究開発事例を紹介≫
四国総合通信局は、四国情報通信懇談会ICT研究交流フォーラムとの共催で、1月24日(金)に徳島市のホテル千秋閣において、「ビッグデータの分析技術に関するセミナー」を開催しました。
本セミナーは、社会的課題の解決や業務基盤・社会インフラの効率的運用に効果をもたらすことが期待されているビッグデータの概念と分析技術について解説するとともに、最新の研究開発事例を紹介し、ビッグデータの活用に向けた研究開発の推進を図ることを目的に開催したものです。

セミナーの様子1
セミナーでは、まず、国立大学法人東京農工大学 石井 一夫(いしい かずお)氏が、「医療、農業、環境分野におけるビッグデータ分析技術の研究開発」と題して、ハイパフォーマンスコンピューティングやクラウドを利用したビッグデータ処理をもとに、医療、農業、環境分野の最新の統計活用を含むデータサイエンスに関する技術開発について解説がありました。
「医療、農業、環境分野におけるビックデータ分析技術の研究開発」講演資料(PDF 6.5MB)
次に、日本アイ・ビー・エム株式会社 牟田 英正(むた ひでまさ)氏が、「ビッグデータ、シミュレーション、ソーシャルメディア分析を用いた都市運営」と題して、ビッグデータ利活用のシナリオとして「リオデジャネイロにおける洪水予測と交通規制」、「祇園祭における交通規制と臨時バス運用の最適化」及び「ナイロビにおける交通量モニタリングと交通規制」についてシミュレーション動画を交え解説がありました。
続いて、SCSK株式会社 吉田 柳太郎(よしだ りゅうたろう)氏が、「学術IDとライフログ(IDデータ)連携 信州大学実証実験システム≪ビッグデータ時代のID管理≫」と題して、今春から本稼動する「学生見守りサービスと学生ライフログシステム」について、信州大学でおこなった実証実験の検証結果を踏まえ解説がありました。
「学術IDとライフログ(IDデータ)連携 信州大学実証実験システム」講演資料(PDF 2.2MB)
最後に、国立大学法人東京大学大学院 越塚 登(こしづか のぼる)氏が「オープンデータ、IoT(Internet of Things)時代のビッグデータ活用技術」と題して、近年、政府の成長戦略の重要な政策として進められている、政府・自治体及び一部民間企業等が保有する公共データを積極的に公開するオープンデータの取組により、これまで以上に多くのデータが流通する環境が整いつつあると説明があり、こうしたIoT及びオープンデータの動向を紹介するとともに、これらの観点からビッグデータ処理に求められる技術について解説がありました。
「オープンデータ、IoT(Internet of Things)時代のビッグデータ活用技術」講演資料
01(PDF 8.4MB)
02(PDF 7.6MB)
03(PDF 12.0MB)
04(PDF 9.8MB)
05(PDF 11.3MB)

セミナーの様子2
本セミナーには、徳島市内はもとより近隣の自治体からもICT研究開発に関心のある約80名の方々が参加され、ビッグデータの分析技術等について理解を深めていただくことができました。
総務省四国総合通信局では、今後もICT研究開発推進のため情報通信に係る最新技術の動向を紹介して参ります。
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