平成26年7月17日(木)、高知県高知市新港に津波救命艇が整備され、記念式典等が行われました。本艇は、一般財団法人四国港湾福利厚生協会が、南海トラフ巨大地震により短時間で津波が到着すると想定されることから港湾で働く作業員などの命を守るために整備したものです。
津波救命艇「りょうま」外観
四国総合通信局では、本艇に全国で初めて遭難自動通報局の無線局免許を交付し、万が一津波救命艇を使用することになり海上で漂流した場合でも、国籍、船名や現在位置等のデータを発信することで人工衛星を利用して海上保安庁に連絡が届き迅速な発見・救助につながることとなります。
艇内に設置された遭難自動通報局
【参考】四国総合通信局 報道資料(平成26年7月15日付け)
記念式典には、約30名の関係者が出席し、「東日本大震災では沢山の港湾作業員の方も亡くなっており、身体、生命を守る保険として、使用せずにすむことを切に望みながら大きな安心感を持って欲しい」との意義などが述べられました。
入り口から見た艇内
現在、高台移住、避難タワーの建設など様々な防災対策が進められている中、防災対策は一つだけではなく、二重三重の対策が尊い命を守ることにつながることを感じました。四国総合通信局では、今後造船される津波救命艇に対し、遭難自動通報局等の設置を呼びかけていきます。
主催者、来賓によるテープカット