M2M等専用番号の創設

平成29年1月1日に、M2M通信等専用の電気通信番号(M2M等専用番号)として020番号帯(ただし、0200及び0204番号帯を除く、11桁の番号。)をご利用いただく制度が始まりました。
020番号帯(11桁の番号)のひっ迫のため、令和元年12月25日に、0200番号帯(14桁の番号)が創設され、現在、020番号帯から0200番号帯へ移行が進められています。

  • M2M等専用番号をご利用いただくのは、以下の「M2M等専用番号の対象とするサービスの範囲」のとおりです。
  • M2M等専用番号は、ユニバーサルサービスに係る負担金の徴収の対象外です。
  • M2Mサービス等に使用される090/080/070番号については、ユニバーサルサービスに係る負担金の徴収の対象です。

創設の趣旨

 携帯電話・PHSの番号としては090/080/070で始まる11桁の電話番号の合計2億7,000万番号を国(総務省)から携帯電話事業者に割り当てていますが、このうち平成28年3月時点で2億3,260万番号を指定済みであり、指定可能な番号数は070番号帯の3,740万番号のみという状態でした。
 一方、IoT/M2M時代の到来が言われる中、M2Mサービスも、それが携帯電話網を使う場合は、090/080/070番号を利用しており、その使用番号数は4年後には4,200万番号に達するとの予測もありました。
 このように、携帯電話番号の枯渇対策及びM2Mサービス用番号のひっ迫対策を早急に行う必要があるため、M2M等専用番号として020番号を創設したものです。

これまでの経緯

 上記の状況への対応のために、総務省は、平成27年6月18日に「携帯電話番号の有効利用に向けた電気通信番号に係る制度の在り方」について情報通信審議会に諮問し、同年12月17日に答申を受けました。
 その後、当該答申を踏まえた改正案(新旧対照表)PDFを策定し、そのうち情報通信行政・郵政行政審議会に諮問を要する事項について平成28年9月27日に同審議会に諮問しました。諮問を受け、同審議会では、電気通信番号委員会における調査結果及び同年9月28日から同年10月27日まで実施した意見募集の結果を踏まえ、同年11月18日に、諮問のとおり改正することが適当である旨の答申をしました。
 同答申を受けて、平成29年1月1日に電気通信番号規則等、関係法令等を施行しました。

M2M等専用番号の現在

 平成31年3月末時点で指定済みの020番号(番号容量8,000万番号)は3,260万番号であり、事業者の需要数から令和4年度内には枯渇することが予想されました。
 そのため、早期に020番号(11桁)の桁増しを行い、十分な番号容量を確保が不可避であることが、令和元年7月の「IoT時代の電気通信番号に関する研究会 報告書」により示され、令和元年12月25日に0200番号(14桁)が創設され、現在、020番号から0200番号へ移行が進められています。
 原則、令和4年1月1日以降、020番号(11桁)は付番できません。

M2M等専用番号の対象とするサービスの範囲

M2M等専用番号の対象とするサービスの範囲は、以下のとおりになります。 

電気通信番号計画(令和元年総務省告示第六号)

 第3 利用者設備識別番号に関する事項
 

  電気通信番号の構成 電気通信番号により識別する電気通信設備又は提供すべき電気通信役務の種類若しくは内容
データ伝送携帯電話番号 200 DEFGHJKLMN
(ただし、英数字は十進数字とし、DEFGHは、総務大臣の指定により電気通信事業者ごとに定められるものとする。)
 
携帯電話又はPHSにかかる役務(いずれも主としてデータ伝送役務の用に供するものに限る。)に係る端末系伝送路設備及び当該設備に接続される利用者の端末設備等(移動する無線局の無線設備であるものに限る。)
20CDEFGHJK
(ただし、英数字は十進数字(Cは0及び4を除く。)とし、CDEは、総務大臣の指定により電気通信事業者ごとに定められるものとする。)(令和3年12月末日までに総務大臣が指定したものに限る。)
 

M2M等専用番号の特徴

  • 以下の項目が指定要件とされています。
    - 直接又は他の電気通信事業者の網を介して第一種指定電気通信設備との間で呼の接続を行わないこと
    - 電波法に基づく基地局(携帯電話又はローカル5G)の無線局免許若しくは予備免許を有すること
  • ユニバーサルサービスに係る負担金の徴収の対象外です。
  • 既にM2Mサービス等に020番号及び090/080/070番号を付番している場合は、引き続き番号を使用していただけます。ただし、原則、令和4年1月1日以降、020番号及び090/080/070番号を付番することはできません。
  • 0204番号帯は、現在、発信者課金ポケベル電話番号として利用可能です。

関連サイト

平成27年6月18日(木)情報通信審議会諮問
同審議会 電気通信事業政策部会(第30回)
URL:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/02tsushin10_03000259.html

平成27年12月17日(木)情報通信審議会答申
同審議会 電気通信事業政策部会(第34回)
URL:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/denki_bukai/02tsushin10_03000294.html

平成28年9月27日(火)情報通信行政・郵政行政審議会諮問
同審議会 電気通信事業部会(第74回)
URL:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/yusei/denki_tsusin/02ryutsu01_04000235.html

平成28年11月18日(金)情報通信行政・郵政行政審議会答申
同審議会 電気通信事業部会(第75回)
URL:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/yusei/denki_tsusin/02ryutsu01_04000238.html

令和元年7月3日(水)IoT時代の電気通信番号に関する研究会 報告書
URL:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban06_02000073.html

 

お問合せ先

総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 電気通信技術システム課 番号企画室
電話:03-5253-5111(内線5859)
E-mail:new-number[atmark]soumu.go.jp
(スパムメール対策で@を[atmark]と表記しています。メールを送付する際は、[atmark]を@に置き換えて送付してください。)

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