世界の膨大なインフラ需要を積極的に取り込むことにより、我が国の力強い成長に繋げていくことは、「インフラシステム輸出戦略(改訂版)」(平成27年6月2日 経協インフラ戦略会議)にもあるとおり、政府全体の大きな目標となっています。
ICTは、今や、どの国の社会経済活動にとっても欠くことのできない基本的なインフラであり、ICTを所掌する総務省としても、政府全体で取り組むインフラ海外展開により一層貢献していくため、今後、ICTの海外展開を進めて行く上での具体的な戦略をまとめました。
日本政府は、グローバルな成長のボトルネックとなっている世界のインフラ需要に応えるため、「質の高いインフラパートナー」を通じて、他国・国際機関と協働し、「質の高いインフラ」の普及に貢献していくこととしています。
ICTは、それ自体があらゆる国・地域の社会的・経済的活動に欠くことのできないものです。さらに、従来のインフラにICTを適用することで耐久性の向上など質を高め、「質の高いインフラ」を実現します。ICTはまた、災害対策システムにおける迅速性、正確性、信頼性の向上に役立ちます。
総務省では、世界のインフラ整備・改善に携わっている方々の参考とするため、高い技術力を有する我が国のICTと、人材能力開発における我が国の支援によって実現した「質の高いインフラ」の好事例をまとめました。
総務省は、質の高いICTインフラ投資の概念の国際的な普及のため、「質の高いICTインフラ」投資の指針を策定しました。
各国ICT政策立案者や調達管理者・担当者のために、「質の高いICTインフラ」の基本的な概念や、「質の高いICTインフラ」整備を進めるための有益な示唆や好事例を提供することにより、「質の高いICTインフラ」に関する認識醸成、ニーズの喚起、ICTインフラ事業推進能力が向上し、ひいては当該国のインフラ事業の質の向上が図られることが期待されます。
今後、IoT・AI等我が国高度ICTを活用したインフラに対しても幅広く適用していくことを目指します。