世界情報社会サミット(WSIS)
世界情報社会サミット(WSIS: World Summit on the Information Society)は国際電気通信連合(ITU: International Telecommunication Union)主導の下、2003年(ジュネーブフェーズ)、2005年(チュニスフェーズ)と二度にわたり開催され、各国首脳レベルで、情報社会に関する共通ビジョンの確立を図るための具体的な方策の検討が行われました。チュニスフェーズで採択された「情報社会に関するチュニスアジェンダ」には、デジタルディバイドを克服し、ミレニアム開発目標等の達成を目指すことと共に、情報社会の鍵となる11のアクションライン(インフラ整備、人材育成、セキュリティ確保等)が示されています。 WSISフォーラムは、アクションラインの進捗報告・情報交換等を行う国際会議です。アクションラインのファシリテーターであるITUがUNESCO(国際連合教育科学文化機関)、UNCTAD(国際連合貿易開発会議)、UNDP(国際連合開発計画)との共催により毎年開催しており、各国政府・国連機関のみならず、全てのステークホルダーが参加可能となっております。
<参考>
ITUの概要
https://www.soumu.go.jp/g-ict/international_organization/itu/
WSISのサイト
http://www.itu.int/net/wsis/index.html
チュニスアジェンダ (英文) (仮訳)
世界情報社会サミット(WSIS)レビューに関する議論
ITUはWSISの11のアクションラインのうち、8つについてファシリテーターとして指名されています。2006年〜2008年まで、各アクションラインについて、それぞれの国際機関(インフラ整備とセキュリティの確保についてはITU)のもと、ファシリテーション会合が毎年開かれてきましたが、2009年からはWSISフォーラムと名前を変え、2013年まで5回に渡り、ハイレベルのパネルディスカッションや各アクションラインに関するワークショップが開催されています。
このWSISフォーラムの拡大版として、2014年6月には、WSIS成果の実施状況のレビューと2015年以降の新たなビジョン提案を行う、WSIS+10ハイレベルイベントがスイス(ジュネーブ)で開催されました。このWSIS+10ハイレベルイベントにともない、WSIS+10 MPP(マルチステークホルダー準備プラットフォーム:Multistakeholder Preparatory Platform)が設立され、広く意見を募集するオープンコンサルテーションが行われました。
上記のオープンコンサルテーションを踏まえ、下記の2つの成果文書が採択されました。
(1)WSIS+10 statement on implementation of WSIS outcomes
(2)WSIS+10 vision for WSIS beyond 2015 within the mandates of the participating agencies)
下記URLよりご参照下さい。
http://www.itu.int/wsis/index.html
2015年以降もWSISフォーラムは毎年開催されており、2024年5月には、WSISのフォローアッププロセスの進展、成果、課題、機会をレビューするプラットフォームとしてWSIS+20ハイレベルイベントがスイス(ジュネーブ)で開催されます。
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