1.概要
2017年6月12日から16日にかけて、WSISフォーラム2017がITU本部のあるスイス・ジュネーブにて開催され、約163か国2,000名以上が参加した。本年のテーマは「持続可能な開発目標に向けた情報知識社会」だった。オープニングで開催された「WSIS実施のためのマルチステークホルダー・パートナーシップ」というセッションにおいて、日本からは鈴木総務審議官より、本年のテーマである「情報知識社会」の実現には、(1)ICTへのアクセスの確保、(2)イノベーションの促進と活用、(3)情報の自由な流通の確保・推進、の3点が重要であり、かつこれら3点の達成にはマルチステークホルダーとの連携強化が不可欠であると述べた。
<ステートメントを行う鈴木総務審議官>
世界情報社会サミット(WSIS: World Summit on the Information Society)は国際電気通信連合(ITU: International Telecommunication Union)主導の下、2003年(ジュネーブフェーズ)、2005年(チュニスフェーズ)と二度にわたり開催され、各国首脳レベルで、情報社会に関する共通ビジョンの確立を図るための具体的な方策の検討が行われました。チュニスフェーズで採択された「情報社会に関するチュニスアジェンダ」には、デジタルディバイドを克服し、ミレニアム開発目標等の達成を目指すことと共に、情報社会の鍵となる11のアクションライン(インフラ整備、人材育成、セキュリティ確保等)が示されています。 WSISフォーラムは、アクションラインの進捗報告・情報交換等を行う国際会議です。アクションラインのファシリテーターであるITUがUNESCO(国際連合教育科学文化機関)、UNCTAD(国際連合貿易開発会議)、UNDP(国際連合開発計画)との共催により毎年開催しており、各国政府・国連機関のみならず、全てのステークホルダーが参加可能となっております。
<参考>
世界情報社会サミット(WSIS)(出典:平成17年版 情報通信白書)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h17/html/H3901400.html
ITUの概要(出典:平成27年版 情報通信白書)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc388210.html
WSISのサイト
http://www.itu.int/net/wsis/index.html
チュニスアジェンダ (英文) (仮訳
)