オンブズマン制度は、19世紀初めにスウェーデンにおいて初めて設置された制度で、高い識見と権威を備えた第三者(オンブズマン)が、国民の行政に対する苦情を受け付け、中立的な立場からその原因を究明し、是正措置を勧告することにより、簡易迅速に問題を解決するものです。第2次世界大戦後、ヨーロッパを始め世界各国に設立され、行政苦情救済の仕組みとして、広く普及しています。
総務省の行政相談は、我が国の政治的、社会的風土の中で発展してきた独自の行政苦情救済制度です。行政評価局、行政相談委員及び行政改善推進会議の三者が一体となり、我が国の実情に即したオンブズマン機能を果たしているとして、国際的なオンブズマンの組織である国際オンブズマン協会(IOI)やアジア・オンブズマン協会(AOA)から評価されています。