次に、今後普及が期待されるAI、IoTの企業の導入状況及び導入意向について、「プロセス」と「プロダクト」の面からみてみる2。現在の導入状況についてみると、各国企業ともIoTの導入が先行して進んでおり、AIの導入率がそれを追っている状況である。日本企業のAI・IoT導入率は欧米企業と大きな差は見られないが、今後の導入予定の回答率を踏まえると、2020年以降は他国より遅れをとり、その差が開いていくことが懸念される(図表3-2-2-1)。
2 ここでは、「プロセス」とは企業活動において財やサービス等を生み出す際に必要な、企業内部の過程のことと定義する。また、「プロダクト」とは企業活動の結果生み出される財やサービスそのものと定義する。