●クラウドサービスを利用している企業の割合は平成25年末から上昇
一部でもクラウドサービスを利用していると回答した企業の割合は38.7%であり、平成25年末の33.1%から5.7ポイント上昇している(図表7-2-1-19)。産業別にみると「金融・保険業」が6割近く、資本金規模別では、資本金50億円以上企業では7割を超えている(図表7-2-1-20)。
●利用しているサービスは「ファイル保管・データ共有」が最も多い
利用しているサービスをみると、「ファイル保管・データ共有」が46.3%と最も高く、次いで「電子メール」(44.4%)、「サーバー利用」(39.9%)となっている(図表7-2-1-21)。
●クラウドサービスの導入理由は「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が約4割と最も高い
クラウドサービスの利用理由をみると、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が40.6%と最も高く、次いで「初期導入コストが安価だったから」(34.1%)、「どこでもサービスを利用できるから」(29.4%)となっており、主に機能面及びコスト面からの理由が挙げられている(図表7-2-1-22)。
●クラウドサービスを利用していない企業は44.7%が「必要がない」、34.5%がセキュリティ面の不安を挙げている
クラウドサービスを利用しない理由としては、「必要がない」が44.7%と最も高く、次いで「情報漏洩などセキュリティに不安がある」(34.5%)、「メリットが分からない、判断できない」(22.5%)となっている(図表7-2-1-23)。