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第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革7 防災・安全の重視(1) 防災に対する意識の高まりここ数年、大きな災害が多発しており、防災に対する意識が高まっている。しかも現在、情報通信は、企業や個人の経済・社会活動等において必要不可欠なものとなっており、情報通信にひとたびトラブルが発生すると企業活動や個人生活に与える影響は大きなものになっている。7年1月の阪神・淡路大震災において発生した情報通信ネットワークの大きな障害を契機に、災害に強い情報通信への関心が高まっている。 (2) 安全の重視「犯罪白書」(法務省)によると、刑法犯(業務上過失致死傷及び重過失致死傷のうち、道路上の交通事故に係るものを除く。)の認知件数は増加傾向にある(第3-2-1-26図参照) 。一方、警備業者数・警備員数・機械警備業務対象施設数も増大しており、各企業等において、安全のためにコストをかけるという意識が高まってきていると考えられる(第3-2-1-27表参照) 。 (3) コンピュータ犯罪に対する意識コンピュータ・ウィルスの被害届出状況をみると、2年にはわずか14件であったが、6年には80.5倍の 1,127件となっている(第3-2-1-28図参照) 。コンピュータ犯罪に対する意識をみても、「今後の情報化社会でコンピュータ犯罪は増加する」と思っている人が4分の3もおり、コンピュータ犯罪と密接なつながりを有する情報通信システムのセキュリティの確保が重要である(第3-2-1-29図参照) 。 ![]() ![]() ![]() ![]()
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