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第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
第2節 ICT産業構造のパラダイムシフト

(3) 通信レイヤー

通信レイヤーにおいては、我が国の通信事業者は国内を中心とした事業展開を行っているものの、海外の事業者に目をむけると、VodafoneやDT、FT、BT、Singtel、Telefonica等ほとんどの企業で海外売上比率が増加している。なかでもほぼ9割を海外からの売上で占めるVodafoneは、多くの市場に参入しながら高い利益率を確保している11図表2-2-2-7)。

図表2-2-2-7 通信レイヤーにおける海外利益率と営業利益率
(出典)総務省「ICT産業のグローバル戦略に係る成功要因及び今後の方向性に関する調査研究」(平成26年)
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また、世界の通信事業者の業績を地域別に比較すると、我が国の通信事業者3社は売上規模及び成長率の観点で米国と同じく相対的に高いパフォーマンスを維持している。一方でアジア太平洋地域の事業者は、China MobileやChina Unicomなど依然の高収益モデルから転じ、売上規模の拡大による成長を意識している傾向がみられ、成熟市場にある欧州企業は、利益率は保っているものの売上高のマイナスが目立っており、競争の激化やEU経済情勢の影響がうかがえる(図表2-2-2-8)。

図表2-2-2-8 世界における通信事業者のポジション変化
(出典)総務省「ICT産業のグローバル戦略に係る成功要因及び今後の方向性に関する調査研究」(平成26年)
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11 Vodafoneの営業利益の変動は、国際会計基準への変更に依拠するところが大きい

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