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付注4-2 データの高度な利活用による業務・サービス革新が我が国経済および社会に与える波及効果に係る調査研究(ビッグデータ効果の推計概要)

ビッグデータ利用による効果を売上向上効果について、以下のモデルによって推計を行った。

1)推計式

ビッグデータ利用による売上向上効果=(①売上高×②データ利用率×③利用企業の売上向上効果)の和

2)推計に用いたデータ

①産業別売上高:総務省・経済産業省平成24年経済センサス‐活動調査(確報)

②産業別データ利用率及び③産業別利用企業の売上向上効果:

−卸売業・小売業:付注4-1「2)流通業アンケート」より推計(以下、アンケート(A))

−その他の産業:付注4-1「1)全産業アンケート」より推計(以下、アンケート(B))

3)推計の概要

(1)卸売業・小売業

①売上高

上記平成24年経済センサス−活動調査より、従業員規模別に以下のように示される。

付注4-2売上高の表
*卸売業の売上高は 53 建築材料,鉱物・金属材料等卸売業、54 機械器具卸売業を除く
②データ利用率

アンケート(A)から、卸売業・小売業においてデータ活用が売上向上に貢献すると考えられる次の6つの業務のいずれかでデータを利用している回答の比率を、従業員規模別に集計した。

PB商品開発、商品調達・在庫管理、販売促進、売場動線最適化、立地分析、その他

付注4-2データ利用率の表
③利用企業の売上向上効果

アンケート(A)の集計結果は下表の通りである。

付注4-2利用企業の売上向上効果の表

(2)卸売業・小売業以外の産業

①売上高

上記平成24年経済センサス−活動調査より、卸売業・小売業を除く全産業売上高:920.4兆円

②データ利用率

アンケート(B)にて事前調査を行い、データを業務利用している回答者を抽出し、その比率を適応する。

事前調査回答数:4,012

本調査へ進んだ回答数:1,243(このうち、先着1,000サンプルを有効回答として採用)

1,243÷4,012により、31.0%

③売上向上効果

アンケート(B)より、回答サンプルごとの直近決算期売上と売上向上効果比率より推計した結果は下表の通りである。これらの総和である11.5%を推計パラメータとして採用した。

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