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第2部 情報通信の現況・政策の動向
第6節 研究開発の推進

(2) フォトニックネットワーク技術に関する研究開発

ネットワークを流通する情報量及び通信機器が消費する電力は、今後も大幅な増加が予想される。これに対処するため、NICTでは、伝送・交換の処理を光信号のままで行う高速大容量・低消費電力なネットワーク(オール光ネットワーク)を実現可能とする基盤技術の研究開発を推進している。平成25年度の成果として、産学が連携してマルチコアファイバ(1本の光ファイバに複数の光の通路(コア)を含む)により伝送容量と伝送距離の積で示す伝送性能指数(容量距離積)において、世界で初めて毎秒1エクサ(1エクサ=100京)ビット・kmを突破した。

また、総務省では、NICTにおける研究開発で得られた基盤技術の中でも早期に実用化可能と見込まれる技術について、製品開発・市場展開に向けた研究開発に取り組んでいる。平成25年度は、前年度に引き続き伝送方式の高性能化や新型ファイバの導入等による毎秒400ギガビット(1ギガ=10億)の高速大容量伝送や、78億kWh程度の消費電力削減を目標とする「超高速・低消費電力光ネットワーク技術の研究開発」を推進した(図表6-6-3-2)。

図表6-6-3-2 オール光ネットワーク技術の必要性
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