通信機器レイヤーにおける主な企業の過去と現在の業績比較を見てみると、全般的に売上高が増加しており、米国Ciscoおよび中国Huaweiの存在感が顕著であり、コモディティ化が激しい当該レイヤーにおいて10%以上の高い営業利益を確保している。また、スウェーデンEricssonは9割以上を海外からの売上で占めているのが特徴的であり営業利益率も好転している状況にある12(図表2-2-2-9)。
またこれら主な企業における分野別のシェアをみてみると、モバイルインフラのシェアはEricssonが3分の1のシェアを持つものの、Huaweiは当該レイヤーにおけるあらゆる分野で2〜3割のシェアをもっており存在感を強めている。その中で日本企業は世界全体としては低いシェアに留まっている状況にある(図表2-2-2-10)。
12 NSNは2013年にNokiaの完全子会社により連続的なデータが取得できないため2012年の実績を示す