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昭和61年度の日本経済は,急激な円高・ドル安が進展する中で,広範な構造調整が進行した。経済成長に対する外需の寄与度は8年ぶりにマイナスとなり,国際収支の不均衡是正への芽がみえはじめた。その過程で,生産,雇用など国内経済の各分野にバラツキが生じた。こうした中で,61年度の経済成長率はやや鈍化し,名目で,4.2%,実質で2.6%であった。 一方,通信経済の指標である通信サービスの売上高は,8兆7,607億円と,前年度に比べて9.2%増加し,通信経済が順調に発展していることを示している(第1-1-1表参照)。 本節では,我が国の通信経済の動向及び情報化の進展について概観する。