昭和61年版 通信白書

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第1章 昭和60年度通信の現況

 第1節 通信及び情報化の現況

 昭和60年度は,それまで世界経済のフレームを形作っていた,高いドル,高金利,高い原油という三つの大きな条件に基本的な変化が起こった年であった。我が国経済もこれらの変化に大きな影響を受け,全体として景気拡大の足取りが緩慢となる中で,景気の二面性が明らかになってきた。すなわち,我が国経済では,輸出が横ばいから弱含みに推移した一方で,家計部門の需要を中心に国内需要は緩やかな増加を続け,経済成長率は名目で5.9%,実質で4.2%となった。このような経済の動向の影響を受け,通信サービスの生産額(収入額)は8兆261億円と,前年度に比べ6.4%の増加を示し,対GNP比率は2.50%となった(第1-1-1表及び第1-1-2図参照)。
 本節では,我が国の通信経済の動向及び情報化の進展について概観する。

第1-1-1表 通信サービスの生産額

第1-1-2図 通信サービスの対GNP比率の推移
 

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