昭和61年版 通信白書

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4 人材育成体制の整備

 (教育内容の充実)
 最近の急速な情報化の進展に伴い,国民が豊かで実りある生活を送るためには,情報化に対する正しい理解と認識を深めるとともに,情報及び通信を主体的に選択・活用できる能力を身につけることが不可欠となっている。
 このため,大学等の各種教育機関においても,通信に関する専門的技術者の育成はもとより,通信に関する基礎的な能力を身につけられるよう,教育内容の充実が望まれる。
 (組織内訓練の強化・効率化)
 組織内訓練が新人の職業的能力の獲得,中高年齢者の能力のリフレッシュに果たす重要性にかんがみ,企業における通信システムの高度化・多様化の中で,組織内訓練を強化することが重要である。
 また,通信システムを活用したCAI(Computer Assisted Instruction)等の新たな訓練技術を活用することにより,組織内訓練を効率的に実施していくことが必要である。
 (産・官・学の連携による人材の育成)
 高度情報社会の実現のためには,長期的展望に立って,国,高等教育機関,通信事業者等の役割分担,育成すべき人材の範囲,人材育成のための具体的な方法,技術移転等を検討することが重要である。そのためには,組織の枠を超えた産・官・学の有機的な協力と連携により,産業内の異業種間交流や大学等における学術研究を推進することが必要である。

 

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