昭和63年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

2 転換期の国際通信

 我が国の国際通信は,今日,大きな転換期にある。
 すなわち,電気通信制度の改革により,国際電気通信分野では,一社独占体制の終焉とそれに伴う競争原理の導入から,新事業者の参入の進行という変革がもたらされている。
 また,国際通信のサービス需要の面からは,従来の音声やテレックスを中心としたものから,ファクシミリやデータ通信を中心とした需要へと大きな変化をみせている。
 一方,国際電気通信事業は,他の主権国家との間で運営される協同事業であるため,諸外国の通信政策と非常に密接な関係にある。特に,近年,多くの西側先進諸国において,電気通信分野での自由化政策の検討がなされるなど大きな変動がみられる。
 さらに,我が国では,社会・経済活動の国際化が急激に進行しており,国際通信は,その基盤として不可欠な要素となっている。
 ここでは,今日,内外の環境変化の中で大きく変わろうとしている国際通信の現状と今後の方向性について概観する。

 

 

<2>1-4-2 地域の発展に向けて に戻る <2>2-1 開放を迎える国際電気通信 に進む