第1章 昭和63年通信の現況
(4)国際通信設備の動向
KDDの63年9月末現在の国際通信回線数は対前年同期比10.4%増の1万1,135回線であった(第1-2-33図参照)。
我が国の国際通信回線は,衛星及び海底ケーブルが中心となっており,63年9月末現在では衛星が67.8%,海底ケーブルが31.6%を占めている。しかし,光海底ケーブル方式による第3太平洋横断ケーブル(TPC-3)が平成元年4月に運用を開始したことにより,今後,海底ケーブルの占める割合が高くなると考えられる。また,平成2年5月の運用開始を目指して,香港〜日本〜韓国ケーブル(H-J-K)の敷設を開始するとともに,平成4年10月の運用開始を目指して,第4太平洋横断ケーブル(TPC-4)の敷設を予定している。
新国際第一種電気通信事業者である日本国際通信(株)の国際通信設備については,千葉衛星通信局が平成元年4月に,上山口衛星通信局が平成元年9月に運用を開始する予定である。また,交換設備については,東京通信センターが平成元年4月に,大阪通信センターが平成元年9月にそれぞれ一部運用を開始する予定である。
国際デジタル通信(株)の国際通信設備については,IDC千葉衛星地球局が平成元年5月に,IDC山口衛星地球局が平成元年7月に運用を開始する予定である。交換設備については,横浜国際通信センターが平成元年5月に一部運用を開始する予定である。また,平成2年12月の運用開始を目指して,北太平洋ケーブル(NPC)の敷設を予定している。
|