平成元年版 通信白書

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第2章 重層情報社会の形成と通信

(2)地域の文化面における活用

(図書館総合サービスシステム 愛知県豊田市)愛知県豊田市が構築を進めている図書館総合サービスシステムは,図書館の貸出業務,利用統計等の業務の電算化と,データ通信網により市内の図書館を結び,相互に書籍の検索を行うことを目的としている。
 60年10月の運用開始以来,ネットワークの拡大を進め,現在,市内の5つの図書館にある42万4千冊の書籍について,各図書館からの検索が可能となっている。
 また,国立国会図書館の図書データや新刊本の情報を合わせてシステムに入力しているため,市販されている書籍のほとんどについて検索することができる。
 63年度の月間平均検索回数は,5,476回であるが,豊田市では,今後,更にネットワークの拡大を図り,地域の文化情報の交流活性化を促進することとしている。
(都市型CATV 東京都文京区)
 東京都文京区の文京ケーブルネットワークは,各種の多様な番組の提供とともに,地域の生活・文化情報の,より密接な交流を目指す都市型CATVである。
 文京ケーブルネットワークの場合,文京区を対象に26チャンネル(自主放送13チャンネル,再送信13チャンネル)の有線テレビジョン放送を提供し,そのうち1チャンネルを使って7,600世帯(63年12月末現在)に地域情報を提供している。その内容は,市政情報,地域生活情報等であり,地域住民の視聴も多い。
 中でも,区民の出演によりタウン情報の紹介を行っている番組は,視聴者に好評を得ている。

 

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