平成元年版 通信白書

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第1章 昭和63年通信の現況

4 電波利用の促進

 (1)海洋通信の長期構想の策定

 海洋における諸活動において,通信は,船舶の運航,漁業,海運等諸事業の運営,海難救助等に大きな役割を果たしており,海洋の開発と利用の進展に伴い通信に対するニーズは一層高度化・多様化することが見込まれている。
 このような中で,電気通信審議会は,63年7月,短波とモールス無線電信による通信方式から衛星通信,ディジタル通信技術等の新しい通信技術を利用した遭難安全通信システムへの転換についての国際的な動向等を踏まえ,海洋の開発と利用の進展に資するため,西暦2000年に向けての海洋通信の基本的方向と政策課題等を内容とする「海洋通信の長期構想」について答申を行った。
 その概要は,[1]全世界的な海上遭難安全システム(GMDSS)の円滑な国内導入,[2]小型船舶への無線利用の促進,[3]我が国独自の移動体衛星システムの導入,[4]通信・測位衛星システムの検討,等であった。

 

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