平成17年版 情報通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く目次の階層をすべて閉じる

第2章 情報通信の現況

(5)放送の国際展開

テレビジョン国際放送が海外在留邦人の居住地域をほぼ100%カバー

1 国際放送

 外国における受信を目的とした国際放送については、NHKが、短波放送によるラジオ国際放送「ラジオ日本」及び衛星放送によるテレビジョン国際放送「NHKワールドTV」を行っている。

(1)ラジオ国際放送
 「ラジオ日本」では、平成16年度末現在、1日延べ65時間(一般向け:31時間、地域向け:34時間)、日本語、英語を含む22の言語で、海外各地の中継局を経由して全世界を対象に放送を行っている。また、平成12年2月からは、調査研究の附帯業務として、「ラジオ日本」のニュース等をインターネットで配信するサービスを試行的に行っている。

(2)テレビジョン国際放送
 デジタル方式による「NHKワールドTV」が、平成10年4月からアジア・太平洋地域を対象にテレビジョン(映像)国際放送として開始され、順次、放送対象地域を拡大し、平成13年8月には海外在留邦人の居住地域のほぼ100%をカバーした(図表)。放送時間についてみると、平成11年10月に、1日の放送時間をこれまでの18時間から24時間に拡大し、完全24時間放送となっている。なお、本放送は、ノンスクランブルの無料放送である。
 NHKのテレビ・ラジオ国際放送の受信方法、番組表、周波数等は、NHKのホームページ「(NHKを海外で見る・聴く)」に掲載されている。

 
図表 「NHKワールドTV」放送エリア(平成16年度末現在)

図表 「NHKワールドTV」放送エリア(平成16年度末現在)

2 外国向け番組配信

 外国向けの番組配信については、NHK及び民間放送事業者が、ニュース・情報、娯楽番組等を外国放送事業者又は外国ケーブルテレビ事業者に提供している。

(1)NHK(NHKワールド・プレミアム)
 「NHKワールド・プレミアム」は、平成11年から配信エリアを拡大するとともに、配信時間を24時間に延長した。平成16年度末現在、外国放送事業者又は外国ケーブルテレビ事業者190機関に対して、デジタル方式により配信され、108の国・地域で視聴されている。

(2)民間放送事業者
 我が国の放送事業者が共同出資するJETTV(Japan Entertainment Television、本社台湾)は、台湾のケーブルテレビ事業者等に対する番組配信を行っている。

 第3節 放送事業

テキスト形式のファイルはこちら

(4)ケーブルテレビ に戻る 3 放送メディアの利用状況 に進む