国民のための
サイバーセキュリティサイト

国民のための
サイバーセキュリティサイト

クラウドサービスの仕組み

クラウドサービスは、従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パソコンやスマートフォンなどのクライアント、その上で動くWebブラウザ、インターネット接続環境など)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。

これまで、利用者はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分で保有・管理し、利用していました。しかし、クラウドサービスを利用すれば、機材の購入やシステムの構築、管理などにかかるさまざまな手間や時間を削減でき、業務の効率化やコストダウンを図ることができます。

クラウドサービス(特に、以下の分類でいうIaaS)では、主に仮想化技術が使われています。仮想化技術とは、ソフトウェアの働きにより、実際に存在する1台のコンピュータ上に、何台もの仮想のコンピュータがあるかのような働きをさせる技術です。逆に、複数台のコンピュータをあたかも1台であるかのように利用することもできます。この技術により、利用者は、クラウドサービス事業者が保有するコンピュータの処理能力の中から、自分に必要な分だけを使うことができます。利用者から見て、インターネットの先にある自分が利用しているコンピュータの形態が実際にどうなっているのか見えづらいことを、図で雲のかたまりのように表現したことから、「cloud=雲」という名称がついたといわれています。

クラウドサービスは、主に以下の3つに分類されます。

クラウドサービスは、企業が情報資産を管理する手段として急速に普及しています。また、個人が利用するインターネット上のさまざまなサービスが、意識するかどうかにかかわらず、クラウドサービス上で稼働するようになっています。

クラウドサービスを利用する場合には、データがクラウドサービス事業者側のサーバに保管されているということ、インターネットを介してデータなどがやりとりされることなどから、十分なサイバーセキュリティ対策が施されたクラウドサービスの選択が重要であるということを理解した上で利用することが大切です。